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放課後キッチン
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アンドロイド夕華

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16歳になったある時異変に気づく
さいしょは食の変化だった
どうしてもうけいれられないしいたけが普通に食べられたのだ
そして味覚がおかしいことに正確には味が感じられなくなることがある
そしてどれほど運動してもまったく息が上がる事がなくなった
病院にいき精密検査をされても結果は異常なし
検査をすると尋常といえるほど検査に時間がかかるようになった
からだに怪我をしても血が出なくなり
あきらかな変化に消極的な性格になる

由佳「・・・ここまでの記憶しかないのです」
大介「・・それがどうして夕華になったんだ?」
由佳「・・・夕華をずっとみていてある時夕華に話しかけられたんです」
ラッシュ「気になるものがあるとなんにでも話しかけるからな、夕華」

すると由佳の顔で夕華がはなしだす

夕華「気づくと由佳がいてくれたんです・・・ただ・・」
由佳「私がいなくならないと夕華が幸せにならない」
夕華「そんなこと大介さん気にしないって言ってんですよ、わたし」
大介「気にしないというより整理するのに時間がかかるだろうけど・・」
夕華「ほら、大介さんならわかってくれるもん!」
由佳「ふだん 私と話すときは大介って呼び捨てにしてんじゃん!」
夕華「大介さんの前でいわないっていってくれたのにー!!」

いつもの調子ではなす夕華たちにすこしびっくりするさとしの母

さとしの母「OK、それについてだいたい理解したわ」
大介「ルー、それとも紫についてなにか知ってることをおしえてくれ・・」
夕華「紫って色?それカレー・・?」
ラッシュ「いまはだまっててくれ・・」
夕華「はーい」



さとしの母「あなたが何もので狙われていたことは大体わかった」
由佳「ラッシュ・・・ごめんね」
ラッシュ「・・・まあ、夕華は夕華だからいいよ」
由佳「ほんとうに?、よかった 」(^−^)

さとしの母「事態は一刻を争うからとにかく日本を離れファクトにむかうこと!」
夕華「じゃあ 空港に行って、!その前にホテルに荷物をとりにいって」
ラッシュ「そんな時間ないだろう!」
さとしの母「その通り、このまま出発よ!」
夕華「おみやげは?」
さとしの母「いけません!、ラッシュ・・」
ラッシュ「はい・・」
さとしの母「あんたがさとしの嫁でよかったわ、この子だったら毎日がタイヘンね」
大介「いろいろすみません・・」

さとしの母に夕華についてあやまる大介

さとしの母「大丈夫、苦手なタイプってだけ 気にしないで」
ラッシュ「本当に迷惑ばかりかけて申し訳ありません」

母におじぎするラッシュ
そんな嫁に姑として安心させる

さとしの母「・・人生にとって退屈じゃなければそれで結構ね
 暇つぶしって意味でたのしめたし気にしてないから」
ラッシュ「おかあさん・・・」
さとしの母さ、さっさと出発しなさい 
 これから記者会見やらなにやらやって忙しいから見送りいけないけど」

何処かにいっていたさとしがもどってくる

さとし「家ではこういった問題がおきたときは記者会見母がでるんですよ」

大事になることに不安になるさとし家族以外の一同

大介「だ・・大丈夫なんですか、迷惑ばかりかけてごめんなさい」

そのすがたにさとし不安をあたえないように必死だ

さとし「うちの母はそういうの得意というか大好きなんです」
さとしの母「記者会見で記者をいいくるめるのが特技です!」

・・・はた迷惑な母だな、たのもしいけど

さとし「そういうわけですから、しばらくはファクトにもどれません」
さとしの母「見送りできないからココでおわかれね」

そういって手を振りわかれる
ラッシュ心のなかで感謝の言葉をのべる
(ありがとう)

大介「すごい母親だな・・」
夕華「すごいんですか?」
由佳「破天荒だ」
ラッシュ「高校生の時にいまの旦那さんに”お金持ちと結婚したい”
 そういう逆プロポーズした伝説をもつ逸材だ」

おー・・・

このおかあさんの人生のほうが波瀾万丈
さすがの由佳も呆れている



 十分後都内某所にて___

そこにはさとしの母が今回の事件に嫁であるラッシュが関与していないか
そのための釈明会見を開いたのだ!

さとしの家系の財閥はこういった会見ははやいのが有名で
記者なかせとしてその名を轟かせている
一般的には事件が発覚してから内部調査をしその上でわかった部分
謝罪しなければいけない案件について謝罪をするのが通例
しかしさとしの母にいたってはちがう
もし何かあったときはまず社会に事態を把握してもらうために会見をひらく
それは会社のトップの人事であっても関係はない
いくら早くても処遇がなされなければ意味が無いため
人事に関しても損害があった時でもかならずその当事者の責任者を同席させる
そしてその当事者の口から説明をさせる
もしうそか何か発覚しても記録に残っているため反論はしない
損害額が莫大になろうとも最小に
そして被害を抑え自分たちの過ちを正すためだ!
当然このことをさとしの父親である会長もしらないこともしばしば
しかしそのことについて咎められたことは一度もない
母の自分への戒めとして責任は自分でとる
そのためにポケットマネーであっても貸し出すのでなく差し出す
それも無償で・・・
自分が信じられないものを何故他人に信じてもらえるだろうか?
それをあまり面白くないのかそれに反論し揚げ足を取る記者もいる
そのためこの記者会見は一種の戦場となり議論を交わす
互いが納得するために会見が数時間におよぶものも
会見の目的は報告と言いながら
何がいけなかったのか、どうすべきだったのかを反省させる
企業も改善点があればそれを活かす
どのような形であれ改善が改善する
頭を下げ謝罪することは簡単なこと、
もっとも困難なことはプライドによってそれをしないこと
しかし母はいう

さとしの母「本当にプライドがあり謝罪する意志があれば簡単なこと
 それが出来ないのは自分の過ちを認めることができないのと一緒」と・・・

そしてはじめてとなるその当事者のいない
母親一人だけの記者会見が幕を開ける





 
さとしの母「それでは今回の事件における概要と親族となるアンドロイドの嫁である
 ”ラッシュ”の釈明のための会見を本人不在のままの会見とさせて頂きます
 ご了承下さい」

はげしいフラッシュの中今までには見られない母親の深々とした一礼から始まる
ざわめく取材陣

さとしの母「それではすべての質問に本人になりかわりお答えします」
記者「今回のSDNの倒壊事件についてですが」
さとしの母「事件はTVでしりました、これは本人と一緒に鑑賞していたため事実です」
記者「それでは会見の意味が無いじゃないか!」

罵声が飛び交う 
しかし気丈とした態度で臨んでいる姿勢に一切の迷いはない

さとしの母「発端がなんであれしったのはTVであるという意味で説明をしています」
記者「・・・・・・」
さとしの母「その建物に同級生の”林 夕華”という親友がいることをしり
 その救助にジェットホバーで救出に向かわせました」

ざわめく記者たち
あえて母はその事実を話しだした