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放課後キッチン
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アンドロイド夕華

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 いいぞ これなら蓄積したダメージを与え続けられる)

無数の弾丸を受け続けながらその拳を一点にむけ殴り続ける
その光景に夕華は叫び続ける もうやめてと!
しかしとまらないその攻撃、飛鳥が叫ぶ

飛鳥「絶対に夕華だけは 守ってみせる!!」

その掛け声に呼応するようにコクピットに小さいながらもヒビが入る
折れた指を固めそれを球体の塊にして最後の思いを込め振り下ろす!

飛鳥(届いた!!)

その思いは激しい音とともにコクピットのカバー部分を砕く
しかしその代償として右腕が原型を留めないほどに変形していた

飛鳥は何故 夕華の為に心力尽くすのか?
それは日本というくにで人間に疎外され続け
人類に最も近い存在でありながらただの機械として
生き続けてきた自分をはじめて人間のように接してくれた
大介たちへの恩返しなのかもしれない・・・

顔面蒼白になるパイロット
無傷とはいえ、あと一撃攻撃されれば無防備の状態で無傷でいられるわけにいかない
ミサイルのトリガーに手をかけ飛鳥に向け発泡する
一瞬のけ反る体にありったけのミサイルをぶっ放す

飛鳥の体の回路が損傷する、粉々に砕けていく意識の中で
彼女は0パーセントの結論に達していた




パイロット「このままじゃ殺される・・・!」

そう感じたかれは飛鳥にありったけの弾丸を打ち続けながらもまだ立ち上がる飛鳥に恐怖する
体制をくずしたバトルスーツは崩れた外壁から落ちそうになる
飛鳥は左手でそのパイロットをつかみ操縦席から引きずり出そうとする
しかしそのバトルスーツとともに落下する飛鳥

飛鳥「・・・・」

何かをちいさくパイロットに語りかけそのパイロットを力いっぱい投げ飛ばす
そのパイロットは宙を舞いみんなのもとに舞い戻ってくる

パイロット「・・・・」

恐怖からか震えが止まらずにいるようにみえる

・・・・・・・・・

飛鳥最後の一瞬をむかえる

大介(・・人間ってさ、悪い奴ばかりじゃないよ
 心のやさしい奴もいてでも人を平気で殺す人間もいて
 いろいろいて・・・でもみんな人間だもんな)
飛鳥「わたしはあの人間を助けなければいけないような気がした」

夕華をさいごまで守れなかったことが心残りだが
一人でも犠牲者を出さなかったことに安堵する

・・・・地面がみえてきた・・・

これが最後の景色・・・・

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

飛鳥 空、地面 街の景色が一瞬にまわりそして暗闇になる

・・・・・・・・・・・・・・

ゆうか・・・・・・・・・・・

・・・・・だいすけ・・・・・

・・ラ・・シュ・・・・・・・

(・・・もっと・いきたかった)

飛鳥は動かなくなった、





飛鳥が落下したと同時に事態が動き出す

大介と黒崎たちのもとに連絡が入る
さっきまでいたはずのアンドロイド(夕華)が忽然といなくなったというのだ!

黒崎「なんだと・・・!?」

その隙をつき大介、夕華たちのいる部屋に侵入する

大介「!!」

そこには負傷したバトロイドと傷だらけのバトルスーツに以外な人物がいた

大介「ゆ・・・由佳!!」

そのころ黒崎は人質であるはずの夕華をさがすように指示
しかしそこにいるはずのアンドロイドはどこにもおらず
認証コードをだすものはそこにはいないというのだ!

黒崎「もしかして そいつは一緒に落下したのか?」
パイロット「そんなはずはありません・・・」
黒崎「だったら、さがせ! さがすんだ・・!」

予想外の出来事に動揺が隠せない黒崎

(何でこんなことになった・・・!)

はっと我に返り周りを見回す
そこにルーがいないことに気づき激昂する

黒崎「お前ら!!、何をやってるんだ!!!!」
児島「大介くんがいない・・・!」

・・・・・・

黒崎「炎核移動だ・・・その方法でこの場からいなくなったに違いない・・・」
児島「まさか・・・」

信じられない様子

(遠隔移動ならタイムポーテーションだ・・・つまり逃した・・・)

黒崎「・・ここまできて、逃げられた・・・!!」

愕然とする黒崎、千載一遇のチャンスにあと一歩で逃げられた形に

その少し前____

大介「なんでここに由佳がいるんだ・・?」
由佳「はやくこっちにきて、大介」

わけがわからない様子の大介に由佳が近づきささやきかける

由佳「わたしですよ、大介さん・・・」
大介「ゆうか・・?」
由佳「そうですよ、はやくここからさりましょう!」

大介はまだ何が起こっているのか理解できない
夕華が由佳・・?
え・・、それって・・?

その時バトルスーツのおちた外壁の方から何かがうかんでくる
ジェットホバーにのったラッシュだ
そのジェットホバーに飛び乗る夕華

ラッシュ「ここからさるぞ!」
夕華「おねがいします!」

夕華が由佳・・・?
どういうことなんだ・・?
ラッシュの協力を得て一旦ラッシュの家にお世話になることに



事件が終焉をむかえる
結果的に大介達を取り逃がす黒崎

SDNコーポレーション前にて___

黒崎「何も残らなかったか・・」
児島「・・・どうしますか?」
黒崎「この計画は100年まえから捜索が行われていた、
 人類にとって不老不死を得るために必要なものなのに
 ・・この手にその秘密がかいるはずだったのに、!」

バラバになった飛鳥をみつめる

黒崎「・・このガラクタのせいで・・・すべてがだいなしだ!!」

飛鳥の亡骸を蹴り上げその場を去る



ラッシュの家にて

ラッシュ「ただいまかえりました」

夕華たちを連れ帰ったラッシュ
さとしの母は夕華にだけ興味が有るようで・・・

さとしの母「おかえり〜、ホントに髪青いんだ?」

夕華の髪をまじまじと見る母
それに動揺する夕華

夕華「あの・・・」
大介「・・・・」

大介夕華のことを別の意味で見つめている

(夕華と由佳が同一人物、そしてルーが一番気にかけていた)

大介「もしかして・・・」

その表情に顔が曇る夕華

さとしの母「さ、あなたたちはファクトに向けて出発の準備をしなさい」
ラッシュ「おかあさん」
さとしの母「報道されていないけどここにいるより安全だし、それに・・・」

そういって夕華の顔を見る
あきらかにさっきのおっとりした表情とは違いその変化に気づいた様子

さとしの母「あなたが何者なのかということに興味はないけどこれだけは言える」
夕華「・・・なに・・?」
さとしの母「自分の秘密をみんなに打ち明けなさい!協力するならそれからよ・・」
ラッシュ「・・・秘密?」

事態がのみこめないラッシュ
そこに大介が夕華の秘密をはなす

大介「夕華は由佳と」

突然大介の前に手をかざし会話を制止する
そのすがたは夕華ではなく由佳の顔になる
その事実に驚いているのはラッシュのみのようだ

由佳「・・・・はじめましてみなさん、
 わたしの人間だった頃の名前は林 由佳です・・・よろしく」
ラッシュ「・・・ゆ・・か・・?」
大介「人間たったころの・・?」

そしてついに由佳は自分の過去を話しだす





 福岡のごく普通の家庭に生まれそだったおんなの子