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放課後キッチン
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アンドロイド夕華

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飛鳥「ごめんなさい、つい余計な事を話してしまって・・
 夕華さんみたいに大介さんと一緒に色んな所行ってみたり それから・・・
 あ、この事はその他の人に言わないでくださいその・・タブーですから」

大介「よし!」
飛鳥「??なにを・・?」

飛鳥の手を取り部屋を出る

飛鳥「あのどこに行くんです?」
大介「いいからついてきて!」

そういってちかくの公園に連れて行く
公園のベンチに飛鳥を残し何処かへいなくなる大介

大介「そこでまってて」
飛鳥「・・・・」

一人っきりになる飛鳥、公園の景色をただただ眺めている
街行く人々、ちいさな子どもたちのあそぶ姿
自然の景色をじっとみつめる
飛鳥はその景色をキレイと感じるようになる
そこに大介が飛鳥にアイスを差し出す

大介「はい」
飛鳥「・・・ありがとうございます」
大介「アイス食べて」
飛鳥「・・・あの・・・」
大介「ずっと缶詰だったからたまには外の空気も吸わなくっちゃ」
飛鳥「気分転換ですか」




大介「子供の頃からいつもイヤなことがあったりすると
 いつも気を紛らわしてたな、飛鳥も少しはスッキリした?」
飛鳥「わたし・・ですか?」
大介「ヤなことばっかりでストレスたまってるだろ?」
飛鳥「・・・はい」
大介「気分転換できたらいいよ」

てれながら微笑みかける飛鳥、しかしその顔をかくしたので見れない大介

飛鳥「優しんですね、大介さんって・・・」
大介「そお? 普通だと思うけど」
飛鳥「私、この間もそうですけどこんなに優しくしてもらったこと始めてですから」

いつになく真剣な顔でだけどやさしく語りかける

大介「人間ってさ、悪い奴ばかりじゃないよ
 心のやさしい奴もいてでも人を平気で殺す人間もいて
 いろいろいて・・・でもみんな人間だもんな」

大介、飛鳥の手を力強く握りしめ自分の言葉を伝える

大介「・・・・ごめん」

その言葉を聞き飛鳥握りしめたその手にもう片方の手をそっと添える

飛鳥「大介さんがわるいことをしたわけじゃありませんよ、
 わたしの方こそあやまりたいです・・」

飛鳥、やさしく微笑みかける
その顔をみた大介じっとその顔をみつめる

大介「・・・・・」
飛鳥「・・・どうしたんですか?」
大介「・・わらった顔がすごく可愛いなと思って」
飛鳥「そんなこと、・・・」

赤くなった顔を下に向け照れる飛鳥

飛鳥「そんなこと言わないで下さい、・・・恥ずかしいですからからかわないで下さい」
大介「ほんとうにかわいいよ?」

飛鳥はじめての出来事に照れ隠しで話をそらす

飛鳥「夕華さんが心配するといけないからもうかえりましょうか」
大介「そうだな」

ベンチから立ち上がり帰る

飛鳥「・・・今日はとっても楽しっかたです、ありがとうございます」




一週間が経ち編集長に報告する大介たち

・・・・・・・・・・

大介「これがレーザーの資料です」

そういって鑑定資料およびレーザーを編集長の机に提出する

編集長「ありがとうございます、どの程度の威力がありましたか?」
大介「そうですね・・」

大介の報告をとびらの外で待つ夕華と飛鳥

夕華「大介さんながいですね」
飛鳥「今日でお別れですね、夕華さん」
夕華「そうね、でもまたすぐに会いにくるわよ」
飛鳥「え?」

夕華の言葉にすこしびっくりする飛鳥

夕華「だって日本でさいしょの友達ですもん」
飛鳥「・・・友達? だってわたしは・・・」
夕華「また会いにきますよ、絶対」
飛鳥「・・・・ありがとうございます」
夕華「こんど博多のうどん食べにきますから」
飛鳥「・・?福岡は普通だととんこつですよ?」
夕華「えー、うどんだって!食べたことないの?」

最後の別れをいつもの調子ではなす夕華




大介「それでは失礼します」
?「すこしいいかな・・」
大介「?」

聞きなれない男の声がしたのでふり返ってみると
そこにはメガネをかけた背の高い男がたっていた

男「取引をしないかね、大介くん いやルー・・・」
大介「取引? なにをいってるんだこの人、児島さん誰なんですか?」
児島「・・・」
男「ルー、君の親友である優とかいった名前の女性
 殺した人物について知りたくはないかね・・?」
大介「!!」
(この男なんで優のことを、・・・まさか!!)
男「そんなに怖い顔で睨まれても困るね 
 私は君の作ったサタンについて聞きたいことがあるのだが・・」
大介「サタン? ・・・まさか!!」
男「君の作って覚醒していない唯一のOSだよ!」

(なんてこった、この男は最後のHOSSについて知っている!
サタン・・名前からも想像できる古代の悪魔の魔王についていた名だ
だからルーはサタンについて隠したがっていたのか、覚醒していない・・?)

男「サタンは起動はしたが本来の機能を発揮しないのでね
 君の協力次第ではそれ相応の報酬ならびに安全は保証しようじゃないか」

大介「・・・いやだといったら?」
男「そうか 交渉決裂のようだ、残念だよ」

大介の返事は予測していたらしくさしておどろく様子のない男

男「君みたいな男は貴重なサンプルとしていかしておきたかったが
 やはり消すしかなさそうだ・・」

そういって何処かへ電話をかける

大介「それはどうかな・・?」

背中に隠し持っていたマーカライトレーザーを取り出し部屋の中で放出する
一瞬にして切り刻まれる編集室
机の下にかくれる児島編集長とは対照的にその場であわてる素振りもみせない男
相当の場数を踏んだ男のようだ

男「フッ、君も切り札を持っていたということか・・」
大介「!?」

部屋の外から夕華の叫び声が聞こえてくる
この男が何かしたんだ!
大介夕華にむけて叫ぶ

大介「夕華!!」



夕華のまわりをバトルスーツを装備した人間が取り囲んでいる
しかし飛鳥が夕華をその人間からその身を守る
飛鳥に必死にしがみつく夕華

夕華「飛鳥、大丈夫?」

心配する夕華に微笑みかける

飛鳥「・・大丈夫、だって友だちじゃない・・・!」
(戦闘用にカスタマイズされてるとはいえ相手は軍用のバトルスーツ勝ち目ない・・・)

飛鳥はその時最悪の事態を想定した
夕華を護衛する任務は解除されていた
しかしその規律をやぶる飛鳥、
規律を守らないことはスクラップ”死”を意味する
飛鳥に死の恐怖が襲う
だが迷いは不思議となかった

飛鳥(バトルスタイルに改造されて痛みを感じないのが唯一の救いか・・・)

その拳に力を込める

・・・・・・・・・

男の元に連絡が入る

パイロット「現在交戦中、飛鳥がアンドロイドの収容の邪魔をしているため
 作戦が完了出来ません 指示をおねがいします!」
男「!!、こうなったら構わん2つともスクラップにしろ!!」
パイロット「了解」

電話を切る男

児島編集長「黒崎さん、それでは約束がちがいます・・!」
黒崎「不良品に必要ない、ルーへの見せしめだHOSSはあきらめろ・・!」
大介「やめろ!!」
黒崎「それでは交換条件として覚醒の起動方法かキーワードをよこしてもらう」

なんとか時間を稼がないと、・・・そうだ!