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放課後キッチン
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アンドロイド夕華

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ラッシュ「いい奥さんじゃん?」
大介「からかうなよ」



夕華「そういえばお母さまは今何してるんですか?」
大介「そうだね、またアメリカにいったけど 確か取材とかで」
ラッシュ「そういえば 飛鳥はあんまり食べなかったけど」
飛鳥「健康管理のため食事はひかえてるから」
ラッシュ「太ってるの?」
飛鳥「・・・・・」
夕華「・・・大介さん、きょうはかえりましょうか」
大介「そうだな・・・」
ラッシュ「ふふふ、夕華 ちょっと」

そういって夕華を手を招きさそうラッシュ

夕華「なに?」
ラッシュ「今夜は開放的になってつかれさせるなよ、大事な旦那様だから?」

顔をりんごのように赤らめる夕華

ラッシュ「それではおじゃま虫はかえりまーす、ほら お前もこっちに来い」
飛鳥「わたしは仕事が」

飛鳥を連れて行くラッシュ

大介(またラッシュめ、余計な気を利かせやがって・・・)
 「あ、そうだ夕華」
夕華「私 かえったらお風呂わかしますね」
大介「う、うん・・・」

ホテルの部屋に到着

(マーカライトレーザーか・・・
本来ならこの開発がはじまったのはいまから30ほど前のはず、
もしルーのいた100年前にこのレーザーが存在していたとしたら
第3次世界大戦はもっと戦火は大きくなっていたはずだ・・・
そうすれば歴史はもっと大きくかわってるな、・・・・おかしい
今気づいたんだけどなんでマーカライトレーザーの調査をたのんだんだ?
それにどうして試作機だといったんだろう?
そもそもそんなこと素人にわかるはずないのに・・・)

夕華「・・・」

夕華の存在に気づく

大介「あ、夕華ごめん ちょっと考え事してたから」
夕華「大介さん・・・」
大介「なに?」

心配そうな夕華の表情に気づく大介
(考え過ぎかな・・?)

夕華「わたし・・・飛鳥ちゃんを見てかわいそうだと思ったの」
大介「夕華・・・」
夕華「好きな人と恋をしたりみんなと楽しいこともできなくて
 ただ、機械みたいな感じがしたの、おなじアンドロイドなのに・・・」

飛鳥はどこかさみしそうな表情は感じてたな

大介「もうねようか・・」
夕華「はい・・・」

夕華のことをやさしく抱きよせこうはなす

大介「オレも同じ事かんじていたよ・・・」

夕華「あ、お風呂はわかしましたので一緒に入ってから就寝しますからね」
大介(そうだった、すっかり忘れてた)

夕華のしっかりしてきたことに感心する
最初の頃は同棲しててどうなるんだろうって心配してたけど
いまじゃオレのほうが夕華に頼っている
・・・心のなかで感謝の言葉をかける

夕華「・・・大介さんといない時ってまだまだたよりないんですよ」

夕華のその言葉におどろく大介

夕華「・・・なんかそんな顔してました」

その日は旅の疲れもあったけどがんばりました

・・・・・・・・・・



飛鳥「もう遅くなりましたよ帰りませんか?、送ります」

深夜になり繁華街をさまようラッシュ

ラッシュ「まださとしさんから連絡ないからかえれないのだ♪」

酔っぱらい笑い上戸のラッシュ

飛鳥「・・・・」
ラッシュ「今日さ夕華がいなかったらどうしようと思ったんだよね」
飛鳥「・・・どうなってたんですか?」
ラッシュ「わかんない、キャハハ♪」

心配して損したみたいなかおの飛鳥

ラッシュ「飛鳥・・・」
飛鳥「・・・なんでしょう、」
ラッシュ「泊めて?」

えーー?

ラッシュ「もう友だちじゃん、飲んだんだから親友じゃん」
飛鳥「・・・知り合いであっても親友じゃないです」
ラッシュ「えー、彼氏いんの?」
飛鳥「いません!」
ラッシュ「じゃあいいじゃん、泊めてよ」
飛鳥「泊めません」
ラッシュ「泊めたっていいじゃん、泊めたっていいじゃん」
飛鳥「なんで2回言ったんですか?」

ラッシュ飛鳥にぴったりひっつき腕をまえに組みしがみつき離さない

ラッシュ「ささ、かえりましょうか」

飛鳥 酔っぱらいのラッシュに完敗 そのまま泊めることに




数日がたった

大介「おどろいた・・・これは最先端のものだ!!」

オレが知っている出力より遥かに高出力の作品だ、
なんでこんなものを試作品といったのか・・?
飛鳥が結果報告のために入室する

飛鳥「入ります」
大介「・・・飛鳥」
飛鳥「はい 何か質問でしょうか?」

最初の頃はわざわざ説明していたが今ではオレの聞きたいことをすぐに答えてくれる
大介「日本でアンドロイドが生み出されたのは何年?」

すこし戸惑しながらもこたえる飛鳥、想定外の質問だったようだ

飛鳥「えっと・・・23年前です」
大介「23年前か・・それじゃレーザーが発表されたのはいつだ?」
飛鳥「システムですか、それとも製品の発表のことですか?」
大介「・・・それじゃ両方」
飛鳥「システムは合衆国陸軍で16年、
 兵器利用のための発表なら9年前最近ですね・・・」
大介「そうか」

質問にこたえる時には自分の感想をのべるようになってきた
最初は質問の答えのみしか答えてくれなかったからだ
それだけじゃなく夕華たちの近況も教えてくれることに

飛鳥「夕華さんはラッシュのところにいます、
 ・・・ところで調査どの程度すすみました?」
大介「これが本物のマーカライトレーザーだけってことだけ」
飛鳥「・・・大介さん個人的な、その・・質問ですけどいいですか?」

はじめて飛鳥から話し始める

大介「べつにいいよ」
飛鳥「どうしてアンドロイドの質問がでてきたのかと思って・・・」
大介「興味があったんだ」
飛鳥「?」
大介「夕華と飛鳥じゃおなじアンドロイドでもちがうだろ?
 どうしてこんなにもちがうものになったんだろうと思ってね」
飛鳥「そうですか?、私にはおなじヒューマンタイプだと思いますけど・・・」
大介「たとえば何処へいきたいとか、何かほしいなとか思ったことない?」
飛鳥「あります」
大介「そうだろ? だから・・・え!?」

以外なこたえにおどろく大介
普段から答えてくれないからほしくないのかと思った

飛鳥「わたしも自由になりたいという希望はあります」

自分の気持を初めて語る飛鳥

大介「でも そんな風にみえないぜ?」

神妙な面持ちで話しだす飛鳥

飛鳥「夕華さんやラッシュにもいわれました
 でも、そんなこと考えてもムダだと思います」
大介「ムダ? なんで」
飛鳥「日本という国はファクトほど自由な国ではありません、
 わたしは管理され人間のいに背くものはどうなるかわかりますか?」
大介「いや・・・」
飛鳥「その時は再生させることなくスクラップです、
 世の中に出ても一生人間たちの顔色ばかり伺わなければいけません」
大介「・・・・・」
飛鳥「発言から行動まで制限の毎日、でも自分の意見をいえばそれは不良品
 ・・・わたしたちは人間にとって何なんですか・・!?」

大介は飛鳥のなげかけに答えることができなかった
 この国では人間にとって飛鳥たちはドロイドでしかなく人権がない
人間も過ちや失敗を犯すというのにアンドロイドだけ・・・
だからドロイドと呼ばれる言葉がいつまでも差別用語になっているからだ