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放課後キッチン
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アンドロイド夕華

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紫「とにかく夕華のことよろしくお願いします」

突如 炎に包まれたと思うと炎とともに消えた

・・・・・・・

大介(・・・夢をみていたのか・・・それとも)

 あの夜から一夜明けた朝 夕華はスクールにいた
大介や死んだ優に合わせる顔が無いとかんがえたのだろう
ラッシュたちに心配をかけたくない、そして本当はなにがあったのか
悟られたくない夕華なりのみんなへの配慮なのだろう

・・・・・・

ラッシュ「どうしたんだ?夕華、目が腫れてるけど・・・それに頬にアザもあるじゃん」
夕華「なんでもないの、ちょっとね・・・」

あかるく振舞おうとする

ラッシュ「ひょっとして昨日何かあったな?」
夕華「ちょっと転んじゃって、心配ないから」

ラッシュ(あやしい・・・)

スクールは幼稚園へボランティア授業にいく日

由貴「その顔のアザって確した方がいいわね、シップでもはる?」
美由「こども心配するから今日は休んだほうがいいんじゃない?」
夕華「大丈夫、がんばりますよ」

優の葬儀に出席する大介、
夕華は朝早く通夜に一人で出席したため一人での別れの立ち会いだ

優の棺に最後の別れを告げる
その顔はみることができなかった、
後頭部から貫通した弾痕ののこるその顔を家族が拒んだから
しかし参列者の中でひとりだけその亡骸に挨拶を交わした人がいたという

大介「この度はご愁傷様です・・・優が突然こんなことになってしまって」

おばさんに慰めを掛ける言葉がみつからない、
なんて情けないんだ!
一番苦しいのは家族だってのに、
そんな俺のことを察してかやさしく話してくれる

優の母「いいのよ大介ちゃん、そんなに無理をしなくても・・」
大介「そんなこと・・・!」
優の母私より大介ちゃんのほうがあの娘をしっている分よけい悲しみがこみ上げてくるでしょう?」

(優・・・)

優の母「それに夕華ちゃんはあの時しらなかったのよ、ちゃんと謝った?」

(夕華・・・!そうだ、あいつは知らなかったんだあやまらないと・・・)

大介「それは今から・・・謝りにいこうかと思って」
優の母「夕華ちゃん泣いていたのよ、ずっと朝まで・・・」

・・・・・・

優の母「私はもう大人だしあの娘のことは我慢できるけど、
でも夕華ちゃんはそんなに強くないのよ? 
大介ちゃんが守ってあげないといけないわ」

大介(迎えにいこう、そして謝らなくちゃ)

優の母「ここはもういいからはやく迎えにいってあげなさい」
大介「はい」

葬儀を終えて夕華の元へ行く大介

夕華「こうしておひめさまと王子様は末永くくらしました、おしまい・・・」

そういって絵本を閉じる

夕華「さ、つぎはなにをする?」

おとこのこ「かくれんぼしよう、かくれんぼ」
おんなのこ「おままごとするのー!」

子どもたちに大人気の夕華

こども「ねえねえおねえたん、おかおケガちたの?」
夕華「・・・ん、ちょっとね・・・」
こども「いたいにいたいのとんでいけー」
夕華「ありがとう、おねえちゃん元気になっちゃた?」

ラッシュのまわりには子どもたちの姿はない

ラッシュ「・・・なんでわたしのほうにはだれもこないんだ?」
愛「・・・なんでしょうね?」

保育園で働いている愛
子どもたちも人を見るってことの意味か

愛「夕華って精神年齢がおなじなんじゃない、保育士っていがいとむいてるかも・・・?」

保育園の扉が開くそこにたっていたのは大介だ

大介「夕華!」
夕華「!大介さん・・・」

激昂するラッシュ

ラッシュ「やっぱりお前が夕華に何かしたのか!!」
愛「なに?、どうしたの?」

夕華の前に立た謝る大介

大介「夕華、きのうはごめん・・・」

ラッシュ「はなして、あいつを殴る!!」
愛「ダメよラッシュ!、あんた思いっきりなぐるんだから!!」
ラッシュをつかみ引き止める愛

夕華「わたしこそ・・・しらなくて、その・・・」

戸惑いを隠せない夕華

ラッシュ「離せ!なぐるー!!」
愛「キャーーみんな来て〜!!」

ラッシュを取り囲む数名

愛「ラッシュを押さえてー!」

大介「外へ出ようか」
夕華「・・・でも」
愛「その方がいいわよ早く!!」

ラッシュにおどろき泣き出す子どもたち

ラッシュ「夕華、そいつ一発だけでいいから思いっきりなぐらせろ!」

・・・こいつ本気で殴る気だ

マキ「今よ!」

4,5人でラッシュを取り押さえる

大介 夕華の手をひっぱり部屋の外へ連れ出す

愛「ここは任せて!」

大介「夕華・・・」

夕華の手を取りその手を自分の顔に向ける

大介「オレをなぐってくれ」

首を横にふる

夕華「でもアレはわたしがわるかったんですから」
大介「このままじゃオレの気がすまないんだ、たのむ」

その手をつよく握り締める

夕華「わたし大介さんのこと好きだからそんなことできません」

・・・・・・・

大介「バカ・・・」

夕華をつよく抱きしめる

夕華「あ・・・」

その身を委ねる
すこしの沈黙の後しゃべりだす

大介「おまえのことこれ以上傷つけたくないんだ、だから」

夕華やさしく微笑みかける

夕華「大介さん、わたしはみんなにやさしいところが好きなんです・・・」
  「気にしないでください」
・・・・・
その赤くなった頬をみつめ手を添える
(・・・綺麗だ)

大介「目を閉じて・・・」
夕華「?・・・はい・・・」

大介夕華にキスをする

夕華「!!!?、・・・いま、え?キス・・・その わたしなんかでいいんですか?」

突然のはじめてのキスに動揺を隠せない様子

大介「お前のこと好きになってもいい? 夕華・・・」
夕華「・・・はい、・・・」

大粒の涙をながす夕華をずっと抱きしめ続ける

(優、ごめん おれ夕華のことが好きだ)

夕華の涙をハンカチで拭う

大介「そろそろ中にもどろうか」
夕華「はい・・・」

中に入る

子ども「あ”〜〜こわいよ〜!!」

泣き叫び逃げ惑う子どもたち

ラッシュ「あいつは何処だ!、思いっきりなぐらせろ!!」
愛「もうダメ〜 早く帰ってきて夕華!」

その場にいた全員で取り押さえているが限界の模様
さながら地獄絵図となっている
そこにご機嫌で入場する場違いな夕華

夕華「どうしたの? みんな」
一同「・・・・・・・」

あっけにとられる一同

保育園の実習授業がおわり教室に戻る生徒たち
 
ラッシュ「あーあ 怒るだけ損した」

肩透かしを食った感のラッシュ

夕華「うふふふふ?」
ラッシュ「そんなにうれしかったのか?」
愛「まあまあ 結局誤解だったんだから・・・」

もう人のこと聞いていない感じ

夕華「大介さん? 好きだって」
ラッシュ・愛「はいはい、熱い熱い」

ふたりとものろけられてうんざりの様子
ここまで何度もきいてるな

愛「キスぐらいでそんなに大騒ぎするなんてわかいなぁ」
ラッシュ「なんか優柔不断みたいな感じでムリだな」
夕華「大介さんそんなことないよ!」
愛「ラッシュ、おとこにきびしいからね・・・」
夕華「ふーん」
(そういえば男性だけにやけにきびしいよな、なんでだろう)

愛「あのこと話しちゃおうかなー」
夕華「あの事って?」