アンドロイド夕華
玄関の扉が開く しかしそこにいたのは優ではなくおばさんが泣きながら立っていた
大介「どうしたの・・・?おじさんと喧嘩したんですか?」
優の母「・・・ついてきて!」
優の部屋へと連れていかれる大介
しかしそこでみたのはベットに顔を白い布で覆われている優の姿だった
・・・・・・
大介「うそだろ・・・?」
涙声でふるえながら話しだす優の母
優の母「あたしが少し用事があってもどってきたら、この娘が・・・血まみれで・・・その時にはもう・・・」
大介「う・・うそだろ? 優が死んだなんてうそですよね?」
優の母「・・・・・」
そこに夕華が入ってくる
夕華「どうしたんですか」
大介の脳裏に優と一緒にすごした10数年が走馬灯のようによみがえる
優5歳「きょうは公園いこ、」
大介5歳「まってよー」
大介の父「あんまり遠くに行くんじゃないぞ!」
優・大介「はーい」
大介10歳「これ・・・」
プレゼントを手渡しそれをその場であける優
優11歳「これ あたしがほしいっていったペンダントだ・・・」
大介10歳「それほしいていってただろ?」
優11歳「・・・どうしたの?高かったでしょう?」
大介10歳「お小遣いためて買ったんだよ、お誕生日すぎたけどおめでとう」
優11歳「ありがとう・・・」
優15歳「あたしね好きな人がいるんだ、」
大介15歳「へ〜そいつ大変だろうな、お前にほれられて・・・」
優15歳「なによ 誰か聞かないの?」
大介15歳「大体わかるって!」
優「ぶってよ!、あんたに謝ってもらわないと わたし大介にきれわれたままなんだから!!」
大介「優、いいよ もう・・・」
優「大介のこと すきなんでしょう?私と同じで」
大介(・・・なんで何で急にしんじまったんだよ? 優・・・)
夕華「ねてるんですね?、起こしましょうか・・?」
大介「!!」
横たわる優をおこそうとする夕華、とっさに頬を叩く大介
大介「優は・・・優はな・・・!」
涙をながしながらそのまま部屋をでていく大介
夕華「え・・・何でわたし・・・?」
夕華はなんで泣いているのか分からなかったのだ、
優の母「夕華ちゃん・・・優はね、寝ているんじゃないの・・・何者かに・・・殺され・・たの・・・」
そういって泣き崩れる
夕華「うそ、だって昨日も・・・私・・・大介さんに・・優さん・・・」
死んだことを理解した夕華もその場でうずくまるしかなかった
優の母「いいのよ、夕華ちゃん・・・」
大介(・・・なんで死んだんだ?、誰が一体・・・!?)
夕華と別れ一人になったオレは部屋に鍵をかけ寝る
その夜みた夢は二度と思い出したくない悪夢だ
親父がアンドロイドに殺されていくのを助けるために抱き上げると
その姿が優に変わっていくものになっていた・・・
優「大介・・・たすけて・・・」
大介「優!!」
現実 夢 そして優がおれに助けを求める姿が現実であるかのような錯覚
心の奥底で”もしオレが早くかえっていれば”たすかったのではないか?
何のために?、だれに?
そして優がさいごにあった時後悔がなかったか
すこし錯乱状態になりながら冷や汗とふるえがとまらなかった
少し眠っては目が覚めまた寝ようとする
しかしねむれない、
・・・夕華はぶじか? 母さんには?
!!!人の気配を感じる
大介「!夕華か!?」
?「・・・残念ですが自分は夕華ではありません・・・」
侵入者だ!!
部屋の明かりをつけその男を確認する、
そこにいた男は冷たく瞳をした成人
全身を覆うほどのコートをはおり焼け焦げた匂いが立ちこめる
大介「・・・だれだ・・・、お前がやったのか・・・?」
大介がそう問いかけると静かに語りだす
?「・・・わたしではありません」
部屋を見まわす大介、部屋の中は窓も扉もロックがかかっている
密室だ
大介(一体どうやってはいってきたんだ、コイツ・・・?)
?「この部屋は 松木大介さんの部屋ですね・・・」
大介「・・・?、ああそうだ」
?「2094年1月18日・・・そうか数日のずれがあるな・・・」
男が突然日時を語り出すことにおどろく
大介「何を言ってるんだ? 今日の日付が関係あるのかよ!」
部屋にある時計を見る男
?「・・・自分はあなたの時間に合わせて言うと約100年ほど過去から来た人間になります」
大介「過去?、100年前?冗談はよしてくれ!」
過去からきた?何言ってるんだコイツいかれてるのか・・・?
紫「自分の名前は紫、大介 夕華について知ってほしいことがあるのです」
オレのこと知ってる、夕華のことも
この紫とか名前の男は夕華についてしっている、語りだす
紫「このファクトランドの創世者についてしってますか?」
大介「ルー・・・だな?」
紫「そのルーがどうしてこの世界にアンドロイドと人間が共存し、
そして外界 つまり外の世界と遮断したかのようなドームが存在する本当の理由について知らないと思うが」
紫と名乗る男は夕華のことを語るとおもいきや
その口から出た言葉はルー、そしてファクトの事だった
(本当の理由?)
紫「むかし国際連合の共同出資による研究、
ルーが開発したのはアンドロイドの核になるシステムでした」
大介「どうやらさとしがいっていたことはまんざら的はずれなことじゃないのか」
紫「さとし?」
大介「いいから続けてくれ」
紫「・・・なにか事件が起きているのですか?」
大介「さっき知ったんだよ、それが夕華とつながりがあるのか?」
紫「ええ、その時開発したものが夕華に特別に組み込まれているんです」
夕華の体には独別なプログラムが組み込まれている
Humann Operating Simulation System
通称”HOSS"
そのシステムは通常のOS、量産型とちがいカスタマイズ
簡単にいえば人間の脳とおなじようにモノを感じたり
感情をシステム化でより理解を深める
そのレベルは紫いわくDNA単位まで細分化
処理能力が圧倒的に負担がかかるため量産型にむかないとのこと
紫「おそらくこの世界でもほかに開発されてはいません」
大介「夕華は狙われているってことか・・・」
紫「HOSSは完成して4つ存在します」
1つは夕華、その他にファクトのマザーコンピュータの中にそして合衆国に1つ確認できるはずです」
大介「ちょっとまて、4つだろ?、それじゃ1つ足らないじゃないか!!」
紫「さいごの一つは封印しています、すみません」
大介「それがオリジナルってことか・・・」
紫「いえ、4つともオリジナルですが・・・、これは起動させると危険なのです」
大介「起動させると危険・・・?」
紫「すべてのプログラムは全く別の意味があるのです」
突然慌て出す紫
紫「時間がもうあまりないので手短に話します、お願い致します夕華をそれらから守ってやって下さい!」
大介(プログラムに秘密?)
「・・・なにか隠してるな」
紫「え?」
大介「もしそれが本当ならHOSSの一つは合衆国にあり手に入れられるんだろう?、夕華が狙われる意味がしりたい」
紫「それは・・・」
・・・・・・