火付け役は誰だ!
△二番、顔から火が出る羞恥心▼
洗濯物から顔をピョコンと出しているのは一般的黒髪、髪は肩まで、顔は可か不可かで言えば良のレベルの少女。
「え、とまずは自己紹介でも…」
目の前の少女(?)が頭だけ出している洗濯物の山から体を出そうとしているがちょっと待て。
「出るなよ、そこから。」
「どうしたの?」
「お前、服どうした。」
「…あー忘れた。」
「忘れたってなんだよ!ここまでカオスな状況にしておいてむしろその普通の反応ってこんなの絶対おかしいよ!」
「私にとっても何でか知らないうちにここの何かタオルの山に突っ込んでたんだもの!カオスな状況なんか分からないアルよ!」
…相手も状況が分からずふざけているが、もしもこんなの(美少女)が洗濯物の山から出てきたら俺の脳内から血と言う名の鉄分ヘモグロビンが大量流出は避けられない。
思春期男子コーコーセーはいすくーるすちゅーでんととしてはそれが当たり前の反応ではないのだろうか。
「んと、まず自己紹介を…」
「服がないなら、そこから、出るな。」
「なんで?」
「なんでもなにもあるかっ!!!俺男!君女の子!倫理的にヤバい!アルよ!」
俺はそう言い残して部屋を飛び出した、フリーサイズの洋服を探す旅に。
≡≡火付け役は誰だ!≡≡
「…疲れた…なんで俺こんなに疲れてるんだ。」
近所の店で洋服ゲット、寮の前でふと思う。
まぁ一重にあの手紙と少女のせいなのだが。
「………まさかいなくなったりしてないよな?」
いなくなるのは結構だがその場合このフリーサイズ洋服の意味とは一体。
恐る恐るドアノブを捻る。
ひねれない。
「…ちょい待ち、どういう状態。」
閉め出されました(家主)
慌ててインターホンを押す。
「ふぁい!穂子(ほのこ)です!」
「お前の名前は聞いてねぇ!というかそこは俺の部屋!せめて火口と名字を名乗れ!」
「…ピー、という音がしたら六十秒以内でメッセージを」
「なんで電話なんだよ!これインターホン!」
「お掛けになったインターホンは現在使われておりません。」
「使われてる!使われてるよ現在進行形!」
「ピー」
「まだそれ続いてたのか!?メッセージは一つだ、鍵を開けろ!」
あまりの怒濤のボケに流石に突っ込み続けは息が上がる。
そんな所でようやく鍵が開いた。
「自然に自己紹介出来たでしょ?私は穂子!」
インターホンから聞こえる声は案外策士だった、まあお気遣いありがたい。
と思ったのだが
余談だ、俺の家のインターホンは結構玄関から近い。
インターホンに出るという事はつまりはあの少女、穂子が洗濯物から出てる事を示す。
そして服については俺が今買ってきたばかりだ。
そして俺はドアを開けている。
意識を失う前に最後の一言
バッチリ見えました、ごめんなさい。
≡≡火付け役は誰だ!≡≡