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瀬間野信平
瀬間野信平
novelistID. 45975
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火付け役は誰だ!

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そして今現在、俺と覆水は食堂前で立ち尽くしている。

「…あのバカ二人来なかったらまだ可能性あったな。」
「同感。」

ため息。
人が詰め込まれているこの食堂は今、入るより出る方が大変に見えるこの状態。

「もはやこれは諦めるより他」
「とうっ!」

何か今変な掛け声しなかったか!?
気がついて横を見るとさっきまでいた覆水がいない。

「馬、馬鹿!圧死するぞ小さすぎて!」
「失礼な!死にません!」

とか言いながら覆水の背中は人混みに紛れていく。

「わざわざ戦いを挑まずとも…」
「私は何かに対して何もしないで負けるのが一番嫌なの!勝負を挑んだのも元はといえば」

ここで完璧に覆水が人混みに飲み込まれた。
最後の方は何て言っていたのだろう、聞き取れなかったのだがまぁ良いか。
実は俺は元々こうなることを見越して食堂以外、つまりは教室で飯を食べる気だった。
つまり場所は教室に確保している、俺の悪友っぽい方々も食堂にいるにはいるだろうが、ここまで人が集まってると一人で食べた方が気が楽だろう。

「御愁傷様ですー」

力の無い声で人混みに言っておいてから教室に引き返す。


薄情者ーーッとの声が聞こえた気がしたが気にしない、飯とは本来サバイバルな物なのだ。



≡≡火付け役は誰だ!≡≡
作品名:火付け役は誰だ! 作家名:瀬間野信平