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恋の結末

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 終業式は地獄だった。
 朝礼台に立つ校長先生は朗々とありがたい訓示を垂れてくれやがる。
 っていうか、高校生になってまで校庭で終業式とか。今日日そんな物ははやらないだろうに。
 そう思ったのは僕だけでは無かったようで、
「体育館や礼拝堂がありますのに」
 そう言う小鳩さんはフリフリのピンク色の日傘を差している。
「あのー、小鳩さんはどうして日傘なんて差しているんですか?」
 にっこりと微笑むとサラリと凄いことを喋ってくださった。
「理事長がどうしても日傘を差してくれっておっしゃるものですから」
「理事長っすか」
 理事長なんて見たこともないよ。
「あんたとは格が違うのよ小鳩ちんは」
 そういう伊吹の声にも元気が無い。
「はぅ」
「大丈夫か?」
「……大丈夫よっ」
 代わり映えのしない校長先生の話はまだまだ続くらしい。
 本当に日本全国の校長先生がカルテルでも結んでるんじゃないかってぐらい話が似てるよね。
 結局校長先生はあれから数十分ほど話していた。
作品名:恋の結末 作家名:なお