恋の結末
月曜日。すなわちブルーマンデー。
昨日の遊園地の疲れが重くのしかかってくる。
だが、安芸は全くそんな事を気にしない様子で僕を送り出してくれた。
「たっくん。大丈夫……?」
心配してくれるのは葵だけだ。
「大丈夫だ。昨日、安芸と遊園地で色々あったからな」
「色々!?」
葵がみょうに驚いた声を上げ、さらに追求してくる。
「もしかして二人で?」
「もちろん」
僕のその答えを聞くや、葵はほっぺたを膨らましてきて「バカバカ」と叩いてきた。
「結構、痛いんですが」
「だって強く叩いてるもん」
前言撤回。やっぱり心配してくれる人はいないらしい。
「たっくん。どうして、私も誘ってくれなかったの」
「ごめんごめん」
「じゃあ、今度私を連れて行ってくれる?」
「えっ? ああ、葵がいいのなら」
その一言を聞くと葵は笑顔に戻った。
なんとも感情の起伏の激しい奴である。
「約束だからねっ」
「お、おう」