恋の結末
「お風呂ありがとうな」
い、意外と可愛い……。
ブカブカの僕のシャツを着た少女はとっても可愛かった。
しっとりと濡れた茶色い髪はちょっとそそられた。
ただ惜しむべきはその無い胸かなあ。
「訴えていいかな……?」
「いや、ダメだからね。ドアに手をかけて出ようとしないでよ」
はは、ちょっと。
「ただ、ちょっと可愛いなーって思ったからさ」
「……うん」
「自分で言うなよ。それよりもほらご飯作っといたよ」
そう言ってご飯――カップ麺を差し出す。
すごい早さで駆け寄ってふたを剥がした。
どんだけ食いたかったんだよ。
「ありがと」
そう言ってズズズッっと麺をすすったと思うと、
「!?」
ピタッと止まった。
「えと……やっぱりマズかった?」
「おいしいっ」
笑顔で喜んでくれた。
あっ、これをこいつにあげたら僕の分がないじゃん。