恋の結末
「いきなり家に連れてくるんか」
外食かと思っていたのだろうか? あいにく高校生の財布はそんなに膨らんでいない。
「はは、襲っちゃうぞー。なんてな」
若干、高校生にして家出少女を拾う事になるなんて。
多分、同い年ぐらいの女の子だし、ここから始まる恋があるかしらん。
「って、なんで君はケータイを取り出しているんだい?」
「警察に通報するんや。初めてらんでぶーした相手を家に連れ込んで襲うなんて、警察に捕まってしまえばいいんや」
「お、襲う?」
「さっき、自分で言ってたやんか」
すごく、呆れた顔で返された。
「いや、あー、うん。冗談に決まっているじゃないか」
とまあケータイを収めて貰って。
「あ、そうだ腹減ってたんだろ。ご飯作っとくから先にお風呂に入ったらいいよ」
「覗くんか?」
「の、覗くかバカ」
まったく。どいつもこいつも寄ってたかって僕を変態扱いしてくるんだから。
ご飯作るっていったって何も作れないんだよな。
とりあえずお湯を沸かしてカップ麺を調理するか。