KKG将棋部の日常
3話 海の日常
奇跡の1等を当てた螺旋尾先生のおかげでGWを利用して海に合宿に来た将棋部メンバー・・・・・
実は最近新たな部員を迎えた
その名は「アセロラ」
ロリコンである
GW3日前のこと・・・・・・・
「アセロラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
と叫びながらアセロラに飛びつくフツタチ
なんでも小説を貸したのに返してくれないとか・・・・
「ちょっと待って・・・・」
アセロラはドン引きである
「いい加減返して」
「あともう少しで読めるから」
「あれはcomに借りたものなんだよぉぉぉぉぉぉっ!」
ええええええええええええええええ
マジかよ
普通 人に借りたものを貸すか?
「今すぐ私と戦え・・・・・・・もし私が勝てば返して頂く」
「そんな野蛮な・・・・」
「戦場は整った」
フツタチの目の前には将棋盤が置かれている
「もしかして・・・・将棋?」
「それ以外になにがあるんだ」
将棋部相手に・・・・・将棋対決だと?
「俺がフツタチに勝てるわけないだろう」
キレ気味のアセロラ
「じゃあ 歩回りでいいよ」
なるほど 運が全ての「歩回り」なら勝機はある
「・・・・歩回りって 何?」
おおおおおおおおいアセロラ・・・・
歩回りくらい知っとこうぜ
とまぁ ルール説明から初めて30分後・・・・・
「よっしゃぁぁぁ 勝った!」
勝ったのはフツタチ
そしてちゃんと小説を返すアセロラ
「アセロラよ・・・・将棋部に入らないか?」
「うん いいよ」
「二つ返事?! ようこそ将棋部へ」
と 結構ノリな感じで入部したのだった
ちなみに この海合宿は顧問の螺旋尾先生の他、将棋部の父とも言うべき澁島先生引率のもと行われている
そして今 ぐちの目の前に映る光景は・・・・・・
解禁されてないため、海で泳ぐことができず 砂浜で戯れる7人の男たち
ちなみに旅館での食事を断り、あえて自分たちで食材調達してみよう・・・・・
とかいうことに挑戦している
え? 誰がって?
もちろん この俺 ぐち
あと螺旋尾先生さ
俺は釣り、先生はモリを使って猟りに行ったのさ
先生は 「夕食・・期待してろ!」 とか言ってたけど期待してないよ
だから俺が頑張る?
夕食係はもちろん・・・・・ジャンケンで選ばれたよ
そこは将棋だろ! ってツッコンだ人は優秀
おっと かかった
場所は変わってその他7人
「砂浜でアートを作らないか?」
カムラが呼びかける
「具体的に何を?」
「てか なぜに」
「将棋してぇ・・・・」
質問や文句を投げかける他のメンバー
「砂浜に絵を書いて、一番上手かった奴が優勝」
「やだ」
「めんどい」
「将棋したい」
「泳ぎたい」
「寝たい」
「小説読みたい」
「お前らバラバラすぎるだろ!!!」
で 話し合いの結果 寝ることになりましたとさ
そして夜・・・・・・・・
澁島先生が火を起こしてくれている
そこに1番に来たのは ぐち
持っているバケツには4匹の大きめの魚と2匹の小さめの魚がいる
「結構釣れたなー」
「はい・・・結構頑張ったんで」
「螺旋尾君は?」
「最後に見たのは 海に飛び込んだ時です」
「そうか・・・・じゃ他のメンバーを呼んできてくれるか?」
頷いて、早速呼びに行く ぐち
それにしても螺旋尾先生が心配である
しばらくして 他のメンバーが出揃ったにもかかわらず、現れない螺旋尾先生
まぁ あの先生なら大丈夫だろ
部員たちはそう言い合うが 澁島先生は心配そう
「しかし あの先生のことだからクラゲにちょっかい出して反撃されてそう」
「あ、わかる~」
「それよりもさ、海で迷子になってそう」
「てゆーか あがる海岸を間違えてるとかありそう」
「たしかに」
「それで 近辺の人に不審者扱いされたりな~」
ハハハハハハハハ
暖かい炎と笑いに包まれた中に 向こうから何かが走ってくる・・・・
暗くてよく見えないけど・・・・・・・って螺旋尾先生?!
いきてたのか
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
と 雄叫びをあげて走ってくる先生・・・・・マジ怖い
「みんな~ 大漁だぞ~」
螺旋尾先生は 袋にいっぱいのサザエを見せびらかす
「それよりどうしたんですか? みんな心配してたんですよ?」
嘘だ 心配なんかしてなかったぞお前ら
ツッコム澁島先生 だが口には出さない
「あ~ 実はな~ ぐちに別れを告げたあとクラゲにちょっかい出したら、やたらに攻撃されてな~ 必死で逃げてたら迷子になるし、やっと海岸に着いたと思ったら違う海岸やし・・・・挙句の果てにサザエとってたら不審者扱いされて通報されたんだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大当たりーーーー」
イェーイ フウ~
騒ぐ将棋部・・・・・・・・・・
現状を理解出来ない螺旋尾先生
ちなみに男同士では料理がなかなか進展せず、結局朝ごはんになったとさ