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一之瀬 優斗
一之瀬 優斗
novelistID. 28513
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月のうさぎと眼鏡男子。

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「おでこをつつくな。なんか、お前と話してると、本当に疲れる」
「じゃあ黙って寄り添う」
「きもいことすーるーなー」
「痛い痛い痛い痛い」

ダメだ。
ちょっと、疲労が許容量を越えつつある。
空のカップを持って部屋を出て、ゴミ箱にポイして歯磨きしてコップ一杯の水を飲んで
それから部屋に戻っても、やっぱり奴はいた。ニコニコ笑っていた。
もうこうなったら、夢オチに期待するしかない。
とりあえず逃避させてくれ。

「好きにしろ。俺は寝る」
奴を押しのけて布団に潜ると、なんと奴も隣に潜り込んできた。
「なにしてんの、寝るんだったらお前は床」
「ぬくもりに触れていたいのです」
「………」
「よしおやすみなさい。良い夢見ろよ!」
「お前あれだろ、すべてをこのテンションで押しきって、相手が疲れて諦めるのを狙ってんだろ」
「経験者が語っちゃったネ!百聞は一見にしかず的に一見されちゃった側はぐうの音も出ないわけで、はい、ねんねころー」


…夢オチに期待するしかない。マジで。