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一之瀬 優斗
一之瀬 優斗
novelistID. 28513
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月のうさぎと眼鏡男子。

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2.
「おはようさーん!起きて、あ な た☆」
「………」
「あ、見えてない?はい、眼鏡眼鏡。爽やかな朝ですよーう」
「……うっさい」
「あらあ低血圧って素敵なスペック。じゃあ二度寝推奨で、今朝は特別だぞ☆」
「………」

……まあ、ねえよな夢オチなんて。とは思っていたけど。
世の中そんなに甘くないと思っていたけど。
つーか月のうさぎに添い寝される俺って、それどんな世の中だ。

「いざ行かんですよ!姫様探しますよ!その前にレッツ朝風呂朝ご飯!ワクドキ!」
「一宿一飯なんだろ。全部済ませたんだから出てけ」
「あ、昨晩のは実はおやつ換算」
「うぜえ…」

こうして俺は、突然現れた自称月のうさぎのペースにずるずると引きずりこまれ
この先の「かぐや姫探し」を手伝わされる羽目になるんだが。
俺は悟り、そして悔いた。
なんでもを「面倒くさい」で片付けてはいけない。
はっきり拒否れる熱量を捻出しなくてはいけない。
じゃないと、わけのわからんテンションに押し流され続ける。

……くっそ。


To Be Continued...