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夏空ひまわり _君といる日々_

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「ねぇ、今日天気いいし遊園地行かない?」

 昼食中に和也が急にそんな事をいいだした。
 美衣は目を輝かせて言った。

「いいね! 三人で行こう! ね?」
「俺は別に構わないけど……」

 和輝はぼそっと言った。美衣は大はしゃぎで屋上を飛び回っていた。
 その時、和也がいつもとは違う笑みをみせたのを和輝は見逃さなかった。


 そして放課後。

「わーい、遊園地久しぶりー」

 美衣はまるで子供のようにぴょんぴょん跳ねていた。
 そしてキラキラと目を輝かせながら遊園地の地図を広げて、

「ねぇ、ジェットコースター乗ろう!」

 と、初っ端から絶叫系を選んだ。

 それからほぼ絶叫系を乗りまわって美衣は大はしゃぎだった。
 和輝&和也は共に酔っていた。

 その時黙っていた和也が、

「じゃあ、ジンクスのある観覧車に乗ろう」

 と言った。和輝はぴくり、と眉を動かしただけて何も言わなかった。
 美衣は玩具を買ってもらう子供のような目で和也を見た。

「うにゅー? ジンクス?」

 そう聞いてくる美衣に和也は優しく笑ってジンクスの内容を教えた。

「ここの観覧車のジンクスは一つのゴンドラに好きな人と乗るとずっと一緒に居られるんだって」

 ジンクスの内容を聞いた美衣は和輝の方を見て

「じゃあ三人で乗ればずっと一緒に居られるね」

 それを聞いた和也は美衣に先に並んでるように言った。
 美衣が笑顔で観覧車の列に並んだのを見届けると、和輝に近づいて嫌な笑顔を浮かべて言った。

「ねぇ、兄貴。みーこちゃんに俺等の関係を教えたの?」

「……いや……まだだけど……」