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ねとげ~たいむ

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 そこはお城の玉座だった。
 私がこのゲームをプレイした時にこの国の王様に謁見すると言うイベントがあった。
 それ以来ここには入る事が出来なかったけど、今回はここから始まった。
 玉座にはこのパラディス王国の国王であるクラウド・パラディス8世が座っていた。
『よくぞ参った。勇敢な冒険者達よ、そなた達の活躍は聞き及んでおる、よってそなたらの力を見込んで頼みがある』
 クラウドは右手を上げた。
 右隣りにいる大人風の男が両手に持った古文書をクラウドに差し出すとクラウドは読み始めた。

 以前ランク3に上がる為のクエストで聞いたのだけど、今から数十年前、このパラディスは他国からの侵略を受けていた。
 その時に活躍したのが相手の恐怖心を具現化させる『ネガの魔鏡』だったのだけど、実はもう1つある超兵器が研究されていた。
 それは計算上では一夜で一国をも滅ぼす程の力を持っているのだけど、兵器製造には莫大な費用がかかる為に完成直前にして制作を打ち切り、封印された。
 でもその超兵器が復活させられようとしている。
『犯人はニコラス・ファエル、元々この国の宰相であったが、超兵器の存在を知りパラディス…… いや、最終的に大陸を自分の物にしようとしている、そうなる前に奴を捕えてもらいたい、場合によっては超兵器を破壊してもらっても構わん』
「んなの自分でやれば良いじゃん、何でアタシ達が?」
 エミルは自分の腰に手を当てた。
 しかしあくまでゲームのキャラであるクラウドは話を続けた。
『密偵の話しではニコラスは数人の兵士達を唆し、超兵器封印の洞窟に潜伏している…… 場所は地図に記しておこう、君らの武運を祈る』
 話は終わった。

作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki