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ねとげ~たいむ

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 それから私達はギルドに戻った。
 チャット・ルームであるプレイヤーズ・バーではランク1のユーザー達が集まって宴(と言っても飲み食い出来ないけど)を開いていた。
 中には何組かのパーティが出来ていた。一緒に戦ったんだし、もう戦友と言っても過言じゃ無かった。
 私は1つの席にやって来た。そこで話していたのはエミル、レミ、センリの3人だった。
「こんばんは」
「コロナ、待ってたよ」
「待ってた?」
 私は首をかしげながら席に着く。
 するとレミが説明して来た。
「今話してたのよ、私達でパーティ組まないかってね?」
「私達で? センリさんも?」
「別に構わない…… それと『さん』はいらない」
「私もレミでいいよ」
「アタシも…… って言うかもう呼び捨てだし」
「後はコロナ次第なんだけどどうする?」
「良いでしょ? 一緒にやろうよ!」
「私で…… いいの?」
 私は尋ねた。
 今日プレイしたてで右も左も分からないのに仲間になって良いのかと思った。
「モチロン! コロナなら大歓迎!」
「初めてなんて関係ない、これからどうするかが重要」
「センリの言う通り、仲間になるのに今日も昔も無いわよ」
 3人は言ってくれた。
「はい、これからよろしくお願いします」
 これが私のパーティ結成の瞬間だった。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki