ねとげ~たいむ
それからランク1・ユーザー達の猛反撃が始まった。
「やぁああああああっ!」
「うりゃあああああっ!」
私やエミルを含めたアタッカー陣の攻撃が弱点を包み込んでいる部分を攻撃する、ナイトメア・ドラゴン事態に攻撃は通らないが、外殻事態にダメージは通ってる。
このまま続ければ攻撃事態が蓄積されて外殻を破壊できるはずだ。とセンリが言っていた。
勿論それを邪魔しようと別のモンスター達も襲いかかって来た。
それらは下にいるアバター達から魔法や矢などの遠距離攻撃が放たれて撃ち落とされた。
しかし全てでは無く、何体かが私達の目の前に降り立った。
するとエミルとレミとセンリがモンスター達に立ちふさがった。
「みんなは続けて!」
「私達がやる……」
「レミさん、エミルさん、センリさん!」
「コロナは集中して」
「は、はい!」
レミに言われて私は作業に戻った。
そして援護に回ってくれた3人がそれぞれの技で敵を迎え撃った。
「エミル・デストロイ・マグナム・パ――ンチ!」
「ファイザっ!」
エミルのさっきと違う名前の技が放たれ、センリの杖から紅蓮の火球が飛び出してモンスター達を倒した。
その一方で……
「おんどりゃあああっ! 奥歯ガタガタ言わせたるぞ、我らァ―――っ!」
鬼と化したレミが右足でモンスターを足蹴にし、左手で死にかけのモンスターの首根っこをつかみ、右手のメイスを振りまわしていた。
とても神官職とは思えない姿だった。モンスターよりレミの方が恐かった。
「……ひぇええ」
モンスターよりレミの方が恐かった。
それはこの場にいる者達全員も同じ意見で、レミを見ながら震えていた。