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ねとげ~たいむ

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『クエスト集会場へようこそ、ただいま受注できるクエストはこちらとなっております』
 差し出されたクエストが画面に映る、クエストは色々差し替わっていた。
 勿論代わって無いクエストもあるにはある、その中のいくつかは私達がクリアしたのも含まれている、
 その中で今回私達が選んだのは『山岳地帯の水脈調査』だった。
 この町の北にある宿場町の井戸水が汚れてしまった為に原因を突き止めて欲しいとギルドに依頼があった。
 依頼を受けると私達は宿場町に向かって旅立った。
 
 村は酷く荒れていた。
 作物がしおれ、人も家畜も元気がなかった。
 その人達の横を通り、私達は事件の詳細を聞く為に依頼主である村長の家に向かった。
 この村で一番大きな木造2階建ての一軒家を訪れる、入口の前ではメイド服を着た人がいて、私達は家の中に案内された。
 客間では禿げ頭に髭を生やした初老の男性が待っていた。
『ようこそいらっしゃいました。私がこの村の村長のドリューです』
 ドリューさんは頭を下げた。
『この村の井戸水は全て北の洞窟の奥にある水脈と繋がっています、その原因を突き止めてこれで浄化してきて欲しいのです』
 するとドリューさんは1つの小瓶を私達に手渡した。
 これはどんな毒や病でも打ち消せる『陽仙湯』と言う薬だった。
 この薬は東方で作られていて滅多に手に入らないのだけど、今回のクエストの為に行商人から購入したと言う、
 しかし洞窟の中はモンスターが住み着き、村人では近付けないらしく、仕方なくギルドに依頼したと言う、
「分かりました。私達にお任せください」
 私は薬を受け取ると北の水脈を目指した。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki