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ねとげ~たいむ

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 私達はギルドに戻って報酬を貰うとギルド内にある一軒の酒場にやって来た。
 ここはブレイや―同士が情報の交換やチャットを行う『プレイヤーズ・バー』だった。
 そのバーの一角に座りながら私達はチャットをしていた。
 一応酒場と言う事なのでみんな食事をしたりお酒を飲んだりしていた。
 もちろん未成年なので本当にお酒は飲んでる訳じゃない、
 確かセンリがこの前20になったって言ってたけど、飲んでいるのは私達のアバターだった。
「おつかれさま!」
 私達はグラスを合わせる、
「これで半分行ったね!」
「また一歩前進だね」
 私達はどんどん強くなっていった。
 そりゃ長い時間やってるユーザーに比べればまだまだだけど、でも確実に私達は力をつけていった。
「このまま行けばマスター・クラスもあっと言う間よ!」
「いくらなんでもまだ早いでしょ」
 エミルが高笑いをするとレミがため息を零した。
 このゲームはそれぞれ3つのクラスに分けられている、
 まずは初級の『ビギナー』、
 次に上級の『エキスパート』、
 最後が最上級の『マスター』である、
 それぞれのクラスは10ランクに分けられていて、私達はビギナーでさっきランク2に上がったばかり、マスター・ランクはまだまだ先だった。
「ぶ〜ぶ〜っ! 話に水差さないでよっ!」
「本当の事でしょ、上に行くにはやらなきゃいけない事がたくさんあるんだから」
「そうだよエミル、私はみんなとゆっくりやるのが大好きだよ」
「そ、そりゃ嫌いじゃないけどさ……」
 エミルは口ごもった。
 確かにゲームって最初の方はレベル上げとかお金を貯めるので結構面倒な所がある、
 でもそれも含めて楽しむのがゲームと言う物だった。
「良い事言うわねコロナ、早けりゃ良いって訳じゃないからね」
「で、でもクエストやらないと上にいけないよ、それはホントだよ!」
「じゃあもう1回行く? 私は構わないけど……」
 私は丁度パソコン画面の時計を見る、
 丁度午前0時を過ぎた所だった。
 明日は家族で買い物に出かける用事があるんだけどあと一回くらいなら大丈夫だった。
「私は構わないわよ…… センリは?」
「……別に良い」
 レミもセンリも頷いた。
 私達はプレイヤーズ・バーを出るとクエスト受付所へ向かった。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki