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ねとげ~たいむ

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「お帰り」
 私達は集会場に戻って来た。
 そんな私達をお姉ちゃん達が出迎えてくれた。
 どうやら私達より先にクリアしていたらしい。
「お姉ちゃん達、早かったね」
「いや、そうでも無いですよ、僕らもついさっき来たばかりですから」
「でもアンタ達、よくあのゴーレム倒せたね」
「ああ、私達って言うか、殆どルナさんが戦ってくれたんですよ〜、私達サポートしかでき無くて〜、ホントに頼りになる人です〜」
 セナさんは言って来た。
 確かに戦いならお姉ちゃん1人で何とかなりそうだ。
「でもお姉ちゃん、ゴーレムの弱点知ってたの?」
 私は尋ねる。
 するとショコラさんが言って来た。
「クックックッ、誰か忘れてはいまいか? 白き者よ、我の脳内には幾憶の月日を経て刻まれた知識が存在する…… ゴーレムの弱点を探す事等造作も無い」
 そう言えばこの人中二病だっけ。
 ショコラさんは右手の人差し指を頭に当てた。
 隣のホイップ君は呆れて両手を上げた。
 きっと『それで何で勉強できないんだ』って思ってるのが目に浮かぶ。
「お姉さまぁぁああっ!」
 するとサリアさんが私に向かって飛び込んで来た。
 慌てて回避するが勢いが止まらず、そのまま壁に激突した。
「サ、サリアさんっ?」
「ちょ、大丈夫っ?」
 レミは心配そうに言う。
 アバターだから痛くは無いだろうけど、少し悪い事をしたかと思った。
 だがサリアさんは顔を顰め、まるで呪いの人形のような顔で首を曲げながら言って来た。
「や、やりますわねコロナ姉様…… 障害は多ければ多いほど乗り越えがいがありますわ」
(転んでもタダじゃ起きない人だなぁ……)
 私は苦笑しながらそう思った。 
 でも何にせよ、みんな無事にクリアできて良かった。
 毎度の事ながらやばかったけど、報酬も貰えたし言う事無しだった。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki