ねとげ~たいむ
最初に出たのは以外にもハウザーだった。
ハウザーが私に向かって斧を振り上げた。
「くっ!」
私は防御して受け止めようとした時、センリが私を止めた。
「コロナ、ダメ!」
「えっ?」
『オラアアッ!』
ハウザーは叫びながら渾身の力を込めて斧を振り下ろした。
私は横に飛んで回避すると今まで私達のいた場所が大きく砕かれた。
いや、砕かれたなんてもんじゃない、床が大きく切り裂かれて斬撃が走った。
「チッ、バカ力が……」
レミは吐き捨てた。
センリの言う通り避けて正解だった。
あのまま防御してたら盾が砕かれてリタイヤだ。
「良く分かったね」
エミルが尋ねる。
するとセンリが言った。
「特別クエストだから…… 感って言ったらそれまでだけど、注意する必要があった」
確かにセンリの言う通り。
最近ガード・スキルでも大きなダメージを追う事がある、だから最近はあまり使わない様にしていた。
だけど今の私が使えるスキルはガード・スキルだけじゃない。
「スキル発動!」
私はカウンター・スキルを発動させて反撃した。
私の炎の刃が奴の胴を切り裂いた。
『ぐうっ!』
ハウザーは怯んだ。
だけど反撃はあくまで通常攻撃と同じで大したダメージは与えられない。
すると私に続いてセンリ、レミが攻撃を仕掛けた。
2人は肩を並べると呪文を唱えると足元に魔法陣が浮かび上がった。
「ギガ・ライザーッ!」
「シェイクッ!」
2人の魔法攻撃が同時に炸裂する。
巨大な雷撃と半月型の衝撃波がサウザーに向かって行く。
『ぬぅんっ!』
だけどハウザーは左手の盾を構えて魔法攻撃を防御した。
「なっ?」
「マジっ?」
レミはともかく、いつもは冷静なセンリまで驚いた。
僧侶と違い魔道士は攻撃魔法が主体、レベルが上がれば上がるほど強力な魔法を覚えられる、今のも相当なレベルの雷撃魔法がまるで通じない…… 驚くのも無理は無かった。
「だったらこれだぁ!」
「助太刀でありんすっ!」
するとエミル・レイさんが飛びかかった。
「エミル・スーパーマキシマムジャンピングパァァ――ンチッ!」
「slash・fang!」
拳打と二重斬撃がハウザーの背中に炸裂した。
『グアアアッ!』
ハウザーは体を仰け反らせてた。
さらに私が攻撃コマンドを選択する。
「たああああっ!」
私の振り降ろしたファイア・ソードの攻撃がヒットする。
『ギャアアっ!』
ハウザーは音を立てながら床に倒れた。