心だけは嘘をつかない Who do you love?
俺はわざと自分の頬をそいつにつき出す
「うっせー黙れ!廃人が!!」
ドコっ
教室に響くくらいのパンチだったが俺にとっては痛くない・・・心に受けた傷の方が痛いからだ・・・
「それがお前のパンチか?」
「はっ?」
「それで本気かと聞いている」
「うっせー!!」
ドコっ
もう一発
しかし、痛くはない
「次は俺の番だ」
俺は相手のみぞ狙って一発
しかし、痛くはない
「次は俺の番だ」
俺は相手のみぞ狙って一発
すると、相手の目がぐるっと白目になる・・・意識が飛んだのだ
「自業自得だ。バカが・・・」
この喧嘩をきに周りが静まる・・・
「お、おい、翔?机だが南階段にあるから・・・」
一人の男子が俺に向かって言った
「おう、サンキュー」
俺は何事もなかったように微笑み返す
「その・・・悪いことをした、すまん」
あまりにも意外な言葉に翔は目を丸くする
まぁ慣れてることだしな別にいいって
「別に謝らなくていいのに」
「いや、でも!」
「慣れてるから」
「お、おう」
・・・・・・本当は謝ってくれることが嬉しかったの
俺は他の人には興味がない、でもなんでかなー?
なんだかいい気分だ
作品名:心だけは嘘をつかない Who do you love? 作家名:伊藤 聖