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七ケ島 鏡一
七ケ島 鏡一
novelistID. 44756
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グランボルカ戦記 2 御前試合

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 そこで師弟関係を入れ替えてみた所、これが見事にハマり、エドとジゼルはみるみるうちに強くなっていったのだ。
「攻撃は速さか、威力か。この話ってもう二十年も繰り返してるのよね。いい加減決着つけましょうか。」
「そうだな、いい機会だ。学院以来の因縁、ここで決着をつけるとしよう。」
 舞台の上に上がってそう言って笑い合うと、ヘクトールは背中に背負っていたグレートソードを抜き、アンドラーシュはそれまで予選で使っていたムチを捨てて両腰につけていたロングソードを抜いて構えた。
「・・・初め!」
ヴィクトルが手を上げて合図をすると、意外にも先に仕掛けたのはヘクトールだった。
重いグレートソードを横溜めに構えたまま突進し、そしてそのまま薙払う。
直前まで避ける素振りも見せなかったアンドラーシュにそのまま直撃をするのかと思われたが、アンドラーシュは軽く笑いながら上に飛び、ヘクトールの剣の上にスっと着地した。
「相変わらず単調な攻撃ね。」
「ふん、お前の方こそたまには剣の上に乗る以外のかわし方をして見せたらどうだ。」
 ヘクトールはそう言いながらそのまま剣を振るいアンドラーシュを落としにかかる。対してアンドラーシュは再び宙を舞い、静かに着地して構えを取った。
「こうして向かい合って軽口をたたきあっていると、レオ達じゃないけど昔を思い出しちゃうわね。アタシは昔からモテモテであんたは昔から堅物であんまりモテなかったっけね。」
そう言いながら今度はアンドラーシュがヘクトールに切りかかる。
「ああ、あの頃のお前は確かにモテていたな。」
 アンドラーシュの攻撃を見事に受け止めてヘクトールが笑う。
「ちょっとぉ、それじゃいまのアタシがモテないみたいじゃない。今だってモテモテよん。」
「そうなのか?最近またルチア先輩にふられたと聞いたんだが。」
「またって言うな!」