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ぼくのぶらんこ ―かぜにゆれて―

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ひろしくんは、ぶらんこが すきだ。ぶらんこは、ひまわりこうえんに ある。
ひまわりこうえんは、ひろしくんのすんでいる だんちのなかに ある。

 しょうがっこうから かえると ひろしくんは、ランドセルを いえにおいた。
そして、だいすきな ぶらんこまで はしっていった。まだ こうえんには だれも いなかった。
ひろしくんは、ぶらんこに のって こいだ。
 ひろしくんは、ようちえんのときに ぶらんこに のれるようになった。いまは、たちこぎも できる。
ぶらんこを たかくこぐと、そらが ちかくなる。かぜが、ひろしくんと おいかけっこしているみたいだ。 

 ゆうがたになって こうえんにいた子は みんな いえに かえっていった。
でも、ひろしくんは、かえらない。おうちに かえっても ひろしくんは、ひとりぼっちだ。

 おかあさんが、しごとを おえて ひまわりこうえんに むかえに きた。
「ひろくん、おまたせ」
「あ、おかあさん。おかえりなさい」
「ごめんね。きょうは、おしごとが おそくなっちゃった。さあ、おうちへ かえろう」
ひろしくんは、ぶらんこをおりて、おかあさんのほうへ はしっていった。

 ひろしくんは、おかあさんと ふたりで くらしている。
ようちえんに はいるまでは、おばあちゃんのいえに すんでいた。
でも、ようちえんに はいって、おかあさんと ひろしくんは おひっこしをした。
 おかあさんが かえってくるまで ひとりで おるすばんを することになった。
ひろしくんは、おうちのかぎを もらった。ひろしくんは、すこし うれしかった。
だから、ひろしくんは、たいせつな おうちのかぎの ついたひもを いつも くびに かけている。
おかあさんは、ひろしくんと やくそくをした。
『むかえにいくまで ひまわりこうえんの ぶらんこのところに いること』
『しらないひとには ついていかないこと』
『こうえんで あったひとに あいさつをすること』
 まいあさ、ごはんのときに おかあさんと ひろしくんは、それを いっしょに いった。