ISSIYASU 後編
過去
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;シーン7/過去
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■BG0003:森の中
【磐手】 「結構深い所まで来たな」
今、俺は森の中にいる。
なぜ?と聞かれてもそうとしか答えられない。
何を思ったか俺は折角の休日なのに森に踏み入ってみた。
空気がきれいだ。
たまにはこういう日があってもいい。
俺の住む町は小さいのでこういった自然がまだまだ残っている。
我ながらなぜ森に入ろうと思ったのだろうか?
自然を満喫しようと思った?
何かのアニメに影響された?
いや、そんな理由ではない。
なんとも形容しがたいが、森へ行こうと思ったのだ。
【磐手】 「おや?」
ふと俺は歩みを止めた。
何か違和感を感じた。
俺は、違和感の正体を確かめようとその方へ歩いた。
※画面、パン
まもなく違和感の正体が分かった。
一匹のキツネがロープに絡まって木にぶら下がっていた。
死んでいた。
地元の猟師の仕掛けた罠に掛かったのだろうか?
かわいそうに……。
俺は立ち去ろうとした。
かわいそうにとはまた自分勝手なことを思ったものだ。
■SE0001:キツネの鳴き声
!?
背の高い草に隠れていて気づかなかったが、下にキツネがいた。
明らかに子ギツネだった。
親子だったのだろうか?
俺はこの子ギツネを連れて帰った。
作品名:ISSIYASU 後編 作家名:なお