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REKISHI

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chess11 猛攻 -すべてが繋がる時-


  ・・・伊藤博文は、宇宙とつながりがあるらしいよ。
  ・・・噂よ、噂。入試でそう答えないでね。



  「ナンダッテ?」
  「ですから、取り逃がしました。」
  REKISHIから、あの余裕な表情は見れなくなっていた。
  「ボウエキノ ジャマヲ サセナイヨウニ シロ!」
  「そのように努めます。」
  「イヤ,ゼッタイニダ!」



  俺はまず、仲間に連絡を取った。
  「仲間は確実に減ってきている。これが最後の復讐だと思え。」
  「総裁は何者だったんすか?」
  「オンボロ金属の塊だ!」



  時は19世紀末期。
  僕は、支配の世を嫌い、権利と自由のために倒幕へ加担した。
  そういう形で伝えることができたと思う。
  妻にも色々と相談に乗ってもらった。

  1909年 伊藤博文 没

  そうして、そのモデルクローンは使命を果たした。 ・・・?



  ・・・なんか、子孫の人が日記のような古い書を見つけたんだって。
     ・・
  ・・・身内の人がそんな噂を。この世は本当に不思議ね。




chess12 最後に見たもの


  「REKISHIさん、頼んだものと違うんだけど。」
  「イマ,オクラセマス」
  「遅い!」
  ナゼダ?
  ナゼ,コウモ,ウマクイカナイ?
           ・ ・ ・ ・ ・ ・
  コレハ,コレハ, オ レ ノ セ カ イ ナノニ!



  「ZKT、只今参上!」
  人数は大分減った。
  しかし、勢いは変わっていないつもりだ。
  テレポートに入ってきた車には、【モデルクローン】は一体いた。
  「俺はセカイを変えるンダ」
  彼もまた、すごいことを言っている。片言なのが気になるが。
  「この際、ずっと昔に送ってしまおう。」

  ガチャ・ジュ・ジュ―――――――――――――――――――ン
  シュ・ジュ・ジュ・ジョ―――――――――――――――――――ン

  相当過去だったのだろう。送信機は煙が出ている。
  ん?
     ドッカーン



     ドッカーン
  何かが起きたのですね。
  そして私は、外に出られた。
  街は広がっている。人々は歩いている。
     「愛を叫ぼう!」
  つい叫びたくなった。



     「愛を叫ぼう!」
  遠くから聞こえてきたその言葉は、言い方は、心に響くものがあった。
  おいらは、学習対象性だ。総裁に4年位、仕えてきた。 
  しかし、今の総裁は何か気に入らなかった。
  ・・・叫んでみるか。
  走る、おいらは走る。テレポートへ向かって。



  外の空気はおいしい。
  と、足音が聞こえてきた。
  少年よ、夢へ駆け抜けるんだ!
  足音は前を過ぎていく。



  走る、少年は走る。
  ・・・
  ・・・
  しかし、そこで見たものは、煙の発生源であるだろう鉄骨であった。



  「オレノセカイナノニ」



  それと共に、いくつもの死体が転がっていた。



  「オレノセカイナノニ!」



  ・・・お母さん、今日もハンバーグ美味しかったよ。
  ・・・また作りましょう。



  あの牢屋員の死体もだ。



  「伊藤の奥さん、日記つけていたんですね。」
  「夫のことも書きました。」

  第四十五条:日本国民は各自の権利・自由を持ち,それを妨げられない。



  「オレノセカイナノニ!!」



  おいらは叫んだ。「畜生!」



  すべてがずれていく。



  「ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァ」



  愛を叫ぼう!



  ・・・お母さん、洗濯物入れようか?
  ・・・ありがとう。じゃあ、お願い。



  ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァ
  ――――――――――――――――――――――――――!!!!!



  その機会は止まり、全ては止まった・・・。
作品名:REKISHI 作家名:kuma