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CROSS 第20話 『Eris』

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 ガリアとウィルは、『バイオセーフティーレベル3』と物々しく記された研究室のドアを開けた。シャワー室とエアロック室があり、それらの部屋を抜けると、やっと研究室に着いた。

 研究室には、プラントからやって来た研究者がおり、彼らはCROSSのガリアとウィルに気づくと、観念した様子で両手を上にあげた。彼らのコンピューター端末の画面には、常人には理解不能な数値が踊っていた。
 だが、捕虜は取らずに、敵を皆殺しにするのが任務だったので、ガリアとウィルは、プラントの研究者たちを、その場で全員射殺した……。

 ガリアとウィルは、隠れている敵がいないかを確認するために、研究室を捜索し始めた。そのとき、彼らは、軍用邪鬼や大量の吸血鬼ウィルス付きの蚊が映し出されているモニターを見つけた……。モニターのすぐ近くには、厨房にいた研究者たちのIDカードが複数枚置いてあった。
「敵の手に渡らなくて良かったな」
ガリアがほっとした口調で言う。
「しかし、これほどの施設があったとは知らなかったな。公表データによれば、ここは吸血鬼ウィルスのワクチンの研究施設のはずなのだが?」
「カモフラージュされた秘密の研究施設というわけだな」
「そういうわけだから、他の奴にペラペラと喋るんじゃないわよ」
この最後のセリフは、レミリアによるものだ……。ガリアとウィルが驚いたのは言うまでもない。
 レミリアとフランと咲夜が、いつのまにか、研究室にやって来ていた……。
「別の部隊が到着したから、そいつらといっしょに来てみたのよ。ああ、ザフト艦なら、全部沈めたわよ」
レミリアがしれっとした口調でそう言うと、
「後は私たちがやっておくので、もう帰っていいですよ」
咲夜が、追い出すような口調で言った。
「お疲れさま。山口探しを頑張りなさい」
「またいっしょに戦おうね♪」
レミリアが簡単なねぎらいの言葉を述べ、フランが楽しみにしているような口調で言う……。
「…………」
彼らは無言で研究室から出ていった……。後ろを振り向いてみると、咲夜が研究室の前におり、ガリアとウィルがちゃんと立ち去るのを見張っていた……。



 1階からやって来たエレベーターには、どこかにあるらしいシェルターに隠れていた帝国連邦の研究者たちが乗っており、ウィルとガリアはエレベーターの前ですれ違った。保護されたらしい厨房の研究者たちもいた。
 ウィルとガリアが、エレベーターで1階に着いてみると、ロビーで、CROSSの隊員たちが、後からやって来た陸軍の兵士たちと口喧嘩をしていた。必死に戦った隊員たちからすれば、後からノコノコやって来たこの連中が気に入らないのだろう。

 ガリアとウィルは、隊員たちをなだめると、隊員たちとともに研究所から出ていった……。エアリアルに乗って、CROSS艦に戻るのだ。艦に戻っても任務が無ければ、山口の捜索に入ることができる。
 研究所の前には、もう軍のキャンプができあがっており、指揮所のテントの中からは命令口調の声が聞こえてきた。ホバー式のジープやトラックが行き来し、1個小隊の兵士たちがどこかへ走っていく。一般軍用のエアリアルが島中を飛び回り、残存のザフト兵を探していた。
 自分たちのエアリアルに戻る途中、守備隊の新兵たちや戦車とすれ違った。「予備」もいっしょに連れてきたというわけである……。