「舞台裏の仲間たち」 64~65
アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(65)
第三幕・第一章「正反対の双子のように」
「一週間で腹をくくれと、さきほど時絵から催促に似た電話がありました。
レイコさんという私たちの可愛い後輩がこれから行くので、
詳しい話は、そちらから聞くようにという『指示』でした。
ねぇ、可笑しいでしょう私たちって・・・・
こんな風にしながら、もう30年も付き合っているのよ、
私と時絵は」
どうぞとお茶を勧めながら、ちづるが笑っています。
こじんまりとした部屋の中は、どこまでも丹念に整理されています。
作品名:「舞台裏の仲間たち」 64~65 作家名:落合順平