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「舞台裏の仲間たち」 64~65

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■東海村の原子力銀座とは
 
 日本原子力研究開発機構、日本原子力発電東海発電所・東海第二発電所など
多くの原子力施設が村内に存在し、また近隣の那珂市や大洗町にも
大規模な原子力関連施設が存在をしています。
東海村を中心とした茨城県の太平洋沿岸部は、日本の
原子力産業の重要な拠点となっています。

■東海発電所(日本初の原子力発電所)

 1960年代、高度経済成長と共に日本の電力需要が高まり、
エネルギーの活路を原子力発電に求めした。
軽水炉の導入も検討されたが、当時まだ実績が十分では無かったため、
世界初の商用発電炉である英国製の黒鉛減速ガス冷却炉
(いわゆるコルダーホール型)を輸入することになりました。
しかし英国設計の炉心では、日本の地震に対する十分な耐震強度が得られないため、設計に改良を加える必要がありました。

 炉心を構成しているのは、およそ1,600tに及ぶ黒鉛ブロック(減速材)で、
英国製の黒鉛ブロックの断面は正四角形です。
そこで、関東大震災の3倍の震度に耐えられるように、黒鉛ブロックの断面を正六角形に改め、さらに凹凸でかみ合わせることにより
耐震強度を大幅に向上させました。
英国側の機密も多く、日本人の技術者らが東海発電所の原子炉理論を
手に入れるまでには、大変な苦労の道もありました。
その後、1960年1月に着工し、1965年5月4日初めて臨界に到達し、
日本初の商業用原子炉として稼働が始まりました。