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文が痛い

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マコ



 カズ、ありがとう。読んでいて涙が出てきました。やはり最初から感じていた通り、カズは誠実だね。このまえ告白して、かなりすっきりしてニューマコです。髪の毛ももう少し短くしようかなと思ったりもしたが、まあ、このへんでいいかなあ。
 太陽の光が強くなって日影とのコントラストが強くなりました。暑い。でも、なぜかもう夏も終わりかなあと感じます。あ、湿気が少なくなってきたのかな。

 ニュースです。妹の由美が家を出て、どうやら同棲しているらしい。彼氏はいるようだなとは思っていたが……。複雑……。妹はいつも私の望んでいるものを先にとってしまう。この場合、私のものをとったわけではないが。うーん。
母はますます無口に、陰気な顔をしてます。もう顔も見るのもイヤになる。浮気もされるだろうなあ。いや浮気をされたから陰気になったのかなあ。
 昔、父が会社を経営していて、倒産しました。それで大きな借金があって、父は母に迷惑がかかるから形だけ離婚にしてくれと言って両親は離婚しました。家も手放して私たち三人はアパートを借りて、貧乏生活が始まった。

 父はほとぼりがさめるまで、といって離れた所に住みました。そして、しばらくたったら父はもう別の女と再婚していました。それは親戚のおばさんに聞いた話なのだが、なんだか全然他人の話を聞くように、それはどうでもいいことのように思えて、自分で、自分の心にびっくり。

 そのおばさんの話では、母が怒って、二人の住んでるアパートに乗り込んで行って、修羅場。結局別れさせたらしいけど。それで父は一人ぐらしらしいけど、あ~あ、最低の父親。何を考えているのかよくわからない母。
 おばさんも、「あんたも可愛そうにねえ」と言いながら、結構楽しんでいるようすが見えて、この人もまた精神年齢が低いのじゃないかとマコは思ったりしてね。そして、おばさんはマコもことを「まあ、愛想のない無反応な子だねえ」と思っているんだろうと思う。バカなオトナたち。
 ごめんね、いやな話ばかりで。

 あ、何も音楽かけてなかった。何かけようかなあ。うーん明るいものがいいね。アートブレーキー、モーニン。これにしよ。ブルースマーチもいいね。
 たいしたことない。マコの悩みなんて。よしっ、元気が出て来たぞ。今度は寝れなくなるかな。また、手紙くれるよね。
おやすみカズ。

作品名:文が痛い 作家名:伊達梁川