小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

昭和の旧車名車とともに 第二部 購入編

INDEX|11ページ/13ページ|

次のページ前のページ
 

 しかしなんといってもこの車では今の嫁さんと知り合った事を抜きにするわけにはいけません。友人が東京へ転勤になり高松空港へ送っていくという日、私は彼を迎えに行くと一緒に行く人が居るからちょっと寄ってといわれ拾いにいったのが今の嫁さんとその友人。高松へ向かう道中、お名前は?ということになりますよね。私の名前を言うと「変わったお名前ですね」なんて会話が始めての会話。嫁さんは彼に好意を抱いていたようですが・・・略奪!!でしょうか。まあそれほど大それたことではないのですが、それが縁で付き合うことになりました。
 この見送りの日、昼食をしようと向かったのはカレー専門店「マドラス」いまはもうないはすです。そこで嫁さん「野菜カレー」を注文しまして、出てきたのはカレーの上に野菜が乗っているもの。「野菜カレーっていうから大きくきった野菜を煮込んで乗せているのかとおもったのに・・・」とつぶやきました。その事を今でも覚えていますからよほどがっかりだったのでしょう。
その後親しくなった彼女を連れ旅行で山口へ訪れます。秋吉台、青海島へ行っての帰り、広島市内2号線を夜走っていると周りはパラリラパラリラいわせる暴走族だらけ!!関りたくない私は思わず開いていたドライブインのような店へ飛び込みましたね。
「俺のはノーマルでも煩いんじゃけ」と叫ぼうかと思いましたよ。

 もう一度など友人のO君から突然の電話が掛かりました。
「あのな・・知り合いの女の子がどうしても今日中に松山に行かなければならず、四国まで行けば何とかなると思い高知行き最終便に乗った・・・そこで高知から松山まで送ってやってくれん??」
「はあ???」ですよ!!無茶な話ではありませんか。片道130kmほどの山道をこれから往復してくれというのです。でもその人もう飛行機に乗って向かっています、仕方ないから空港まで迎えに行きそれから一路国道ひた走るのですが、この1600GTはヒーターが効かないんです!加えて隙間風が入る。そこでダンボールで半分ラジエター塞いで走ったのですがそれでも寒い。途中で食事して松山1番町へ着いたのは午後11時半・・それから折り返し来た道を一人で帰ります。高知へ着いたのは午前2時前!これ見よがしにO君に「今帰った」と電話したら・・・彼起きていました。
今なら車も良いし、道も楽だから「OK温泉でも入ってくるわ」ですが当時は辛かったなあ。 

 この車には金も手も掛けましたね。毎年車検でしたのでその費用でも結構なもの。今なら自分で整備し持込めばどうって事ないですが、当時はそういう訳に参りません。すべて車やさんに儲けて頂いてました。足車でもピカピカにしていましたし、1989年から三年間は旧車ミーティングにも参加、その時小さいながらもカーマガジン119号にカラー写真で載りました。