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草薙教授の人間学講座

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「こういう物を欲しいと思っている人が居るという事は
私の事を 死ねばいい!! なぁんて思っている人が
この世の中に居るかも知れないという不安が起きるんだけど

まさか・・・この中には居ないよね・・・?

今、クスッと笑った坂崎くん・・・まさか」

「いえ、そんな事は思ってません
けど、僕は映画でしかデスノートを知らないんですが
映画を見て思ったんです
あれだけ頭の切れる主人公なら、心臓麻痺で短期間に犯罪者を
死なせるなんて、ちょっと考えられないんですよね
せめて、ある程度の期間を空けるとか、違う死に方をさせるとか
いくらなんでも犯罪者が次々心臓麻痺で死ぬなんて不自然でしょう?」

「まぁ、確かに
けれど、延々と犯罪者を長期計画で次々死なせるような事をして
主人公の存在が浮かび上がらなかったら
それはそれで、映画としては成り立たないだろうと思うんだ
まぁ、あれは映画と言うコンセプトの中での事として
納得しようではないか

けれど、違う視点から考えるとして
犯罪者ならば、死んでもいいのだろうか?
死刑制度を廃止している国も多いし、死刑に対して
大きな反感を抱く人も多いけれど
そういった問題として取り上げると、犯罪学の専門では無い私には
荷が重すぎるので、ここは人としてという観点から考えようと思う

デスノートが存在するとして、本気でそれが欲しいという人には
死んで欲しいと思っている人が居るという事になる
誰が欲しいと書いたのかは、流石に言及出来ないけど
いったい何が原因なのだろうか?」

「その相手に、酷く傷つけられたんじゃないですか?」

「そう答えた天野さんは、死んでしまえと感じる程
傷つく事があると思うのかな?」

「そこまで傷つかなかったとしても、瞬間的に
死んじゃえ  なんて考える事はありますね」

「そうだよねー確かに、ムカついたりした時にも
そういう気分になる事は多多あるだろう
けれど、だからと言って、本当に死んで欲しいと考える人は少ないだろうね」

「けど、教授
犯罪だけが罪ではないと思います
実際に犯罪者として一般的に逮捕されたり手配されないとしても
人を酷く傷つけている人は沢山居ます
いじめだったり、中傷だったり、誰かを故意に傷つける手段は
沢山あります」

作品名:草薙教授の人間学講座 作家名:fool