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移ろいの中でⅡ 12月12日 廃棄物と金になる農業 追加

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 もう一点はやはりショービジネスとして考えたとき、アメリカのそれは見せ方も知っていれば、出てくるアーティストも演じる側も皆、客がどんなレベルで何を求めているか知っているように感じる。残念ながらこの国はまず第一は金で客はその次。金を構えるために良かろうが悪かろうがPRで盛り上げ客を呼ぼうとしているようでならない。だから演劇も映画も音楽も薄っぺらで安っぽくなってしまうのではないだろうか。これも残念ながらアメリカには遠く及ばない。アメリカで無くともシルク・ドゥ・ソレイユにしてもオペラにしてもミュージカル、スポーツにしても然り。まあ歌舞伎ならお家芸になるかもしれないけど。
自分のパフォーマンスと客を楽しませようと自分の手でやっているのは矢沢かなと思い、ほかはすべてそれにかける情熱が感じられないのは残念だ。

 ミラノスカラ座の天井桟敷席ではアーティストが一流だろうが二流だろうが悪ければブーイングの嵐がおきるという。そりゃそうだろ、元気に死んでいくヴィオレッタなど見たくもないし、ましてやゴール向いて走らないフットボールなど論外、ただ中年太りの野球も然り。サッカーにしてバルセロナファンは「プロは上手いのは当然、どれだけ魅せるかが一流」という。
いくらおいしい料理でも高い金出して、プラスティックの器に盛られたところで、価値は無いのと同じ。
 観客とはそういうものだと思う。報道、評論に惑わされること無くきちんとした価値観評価を持ってみて、選手やアーティストを育ててもらいたいと感じてならない。

 いまや昔買いたくても買えなかった録音物も安く簡単に手に入るようになった。今度はChicagoのベスト版でも落札し、自分が書いた小説のようにドライブの時はその曲を聴きながら走ることにしよう。