移ろいの中でⅡ 12月12日 廃棄物と金になる農業 追加
本人は一発勝負のジャンプだけでは勝てないのが分かっているから表現力をつけようとしているのに、指導者がいないのかわからないのか演技に現れない。マスコミに踊らされるお客は応援し、周りは訳も無く期待するからプレッシャーになるだけ。ある意味可哀想だし、何より勿体ない。
亡くなった立川団志師匠が「お客がバカだからしかたねえ」といった言葉がある。
団志の噺といえば名前だけでそれは言いといいやがる、バカやろう、いいのも悪いのもあるとね。スポーツも舞台も同じで見る側もそれなりの見方をするよう感覚を養わないといいものは出来ないと思うのだ。特に日本のスポーツ界はもっと真剣みを帯びた試合を行わないと将来お客が来なくなると感じて仕方ない。
舞台やスポーツなどは客も一緒になって作り上げるもので、いくら演技者が良くしようとしても受けてのレベルが低いとモチベーションも上がらない。逆に受けてのレベルが上がるとそれに答えようと真剣になり演じるほうもいいものになっていく。だから客ももう少し目を肥やし、いいものはいいと拍手を送り、良くないものはここがこう良くないと育ててあげる時代が来ることを祈るが、国民総子供でマスコミを信じるようではそれも難しいだろうと感じてしまう。
テレビを見て「そこはそうじゃない、こう」と声を上げている自分がいる。
作品名:移ろいの中でⅡ 12月12日 廃棄物と金になる農業 追加 作家名:のすひろ