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赤い日記帳

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10月5日、朝。多分晴れ。

アロウズの「一緒にここから離れよう」は、3回出てくるけど全部意味がちがうって話。

雑誌で読んだ当時、考えたけどわからなかった。
「一緒に」が「2人一緒に」と「荷物も一緒に」なのかなって思ったけど、もうひとつがわからなくて、場所のことかな?それは意味は同じ気がするなって、暫く考えていたけど答えは出なかった。

そのうち忘れてしまっていたけど、だれかの書込を見て思い出した。
ひどく懐かしかった。
公転周期が28で、今年彼らが37だから、九年ぶりくらいか。

私はこの人が「一緒に死のう」なんて言うと思えない。
だからその解釈は納得出来ない。

じゃあなんなの?って、考えて、思ったこと。
「ここから」は、「今から」、「この場所から」、「個々から」ではないか?

2人とも、不燃物置場から離れよう
2人とも、今から誤魔化してる自分に決別しよう
ふたりとも、一人ぼっちはやめよう
今からふたり離れ離れになるけど、荷物は大事に持って行こう

もう少し、考えたいな

死後の世界は信じなくても、魂は残ると思う。
昨日のだれかの思想とか、欲望を反映して今日がある。

今日が昨日になったいつか、何処かでまた一緒になるかな。
その時、空にかかった弓から2本の矢が放たれて。
やっぱり、矢は1つにはならないんだね。
それがいいよ。僕はやだよ。君がいいよ。離れたくないな。

むずかしいね

作品名:赤い日記帳 作家名:こじはん