シンクロニシティ
【EARTH 地球】
未来の姿か
誰が望んだ世界か
その世界は
輝いていた
野に咲く輝く草花
花畑にふわりふわりと不規則に飛び交う蝶たち
山は色鮮やかに光り輝き
土には動物の足あとが丁寧に残る
風に吹かれる木々は
高い音がきしみながら
何年経っても
一片の姿かたちも変わらず
悠々とそびえていた
そして優しげな声が飛び交う
<おはよう>
<おはよう>
<今日もいい天気ですね>
<そうですね>
<平和ですね>
<平和です>
<永遠に変わりませんね>
<変わりませんよ>
<変わるわけありませんね>
<地球ですからね>
全ては輝いていた
様々な材料で
特殊な塗料で
特殊な精密機械で
木は
石に話しかける
石は
土に話しかける
土はドウブツに話しかける
ドウブツは
草に話しかける
そこは
輝きと話し声が止まない
永遠の世界