コメントのススメ
読み専
読み専とは、自らは作品を投稿することなく投稿されている作品を読むためにユーザー登録を行っているアカウントのことです。
ノベリストで言えば、「ユーザー限定」という公開設定がありますね。また、コメントを付けるのにもユーザー登録しログインしておく必要があります。誰でもコメントできますよ、ということにしてしまうと、スパムメッセージで溢れてしまいますからね。
上記のように、ノベリストではユーザー登録しログインしておかないとコメントを付けることはできませんが、自分がどこの誰であるということをハッキリさせておくためにも読み専アカウントは有効です。
さらに付け加えますと、ブックマーク登録もありますし、お気に入り作家に登録しておくことで新着情報を得ることができます。
更新情報が得られないのは少々残念ではありますが、新着情報が分かるだけでも御の字です。
また、他の作品へのコメントが売名行為と受け取られてしまうことを避けるために、投稿用とは別にコメント用のアカウントを取得している方もいたようです。現在は分かりませんが。
利用規約には『1人が複数のアカウントを保有すること、複数人が1つのアカウントを共同して保有することはできません。』と明記されていますが、悪用しなければお咎めを受けることはないと思います。これは違反行為を推奨するものではありません。
読み専アカウントの悪用としては、投稿用アカウントで投稿した自作品に高得点、ブックマーク、褒めちぎったコメントを書く、こういった自演行為です。
かつて、投稿から僅か一時間で読者数のカウントが1,000を超えるという作品がありました。ほぼ同時に三作品が投稿され、三つとも投稿から僅か一時間で他の追随を許さない読者数を叩き出していました。カウント数が増えたのは投稿から僅か一時間の間だけでしたが。
その三作品には二つのアカウントが高得点、ブックマーク、褒めちぎったコメントを書いていました。その二つのアカウントが他にどんな作品を読んでいたのかを見にいったのですが、ブックマークもなく、自己紹介欄も空白でした。
しばらくすると、その作品もそのアカウントも消えてしまいました。
少しばかり話が逸れてしまいましたが、「書く人がいれば、読む人がいる」それだけの話なのです。
読み専に関連する問題として、「読み専アカウントによる批評」がしばしば議題に上がります。
ずばり「書いて(公開して)いないのに、偉そうに言うな」ということですね。
いきなり見ず知らずの相手から欠点を指摘され、同時にその改善策を突きつけられたとします。
そうすると、どうしても難癖を付けられてしまったように感じてしまうものです。
「アンタ誰? 何でそんなこと言われないといけないの?」というのが本音になりますが、賞をとった作家であればいいのか、とかそういうことではないんです。
「頼んでもいないし、そういう間柄でもないですよね?」という意味合いの「アンタ誰?」です。ここで「誰でも見ることができるWEB上に公開しているのだから以下略」のくだりを持ち出すのは愚の骨頂です。
「書いて(公開して)いないのに、偉そうに言うな」
これにはいろんな意味が含まれています。文字通りに受け取ってはいけません。これが文字通りの意味であるならば、私はそうは思いません。
「偉そうに」の部分は言葉のアヤですから、ここでは触れないでやってください。
自ら小説を書く人でなくとも、良し悪しの判断はできます。
「なら、お前がやってみろ」と言いたくなるのも分かりますが、批評を行った本人が実践できるかできないかは問題ではないのです。
ですから、私ならこう言います。
「書いている者の気持ちが分かっていないのに、偉そうに言うな」
「偉そうに」の部分は言葉のアヤですから、ここでも触れないでやってください。
私個人としては、自ら小説を書いていない読み専の方であっても、辛口の批評コメントを書いて良いと思います。ただし、書き手の気持ちを理解しているのであれば、です。
書き手の気持ちを理解しているのであれば、上から目線のコメントにはなりません。
書き手の気持ちを理解するのは簡単です。
小説を書いて発表すればよいのです。
次項で最後となります。「批評コメントを書かれている方へ」