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コメントのススメ

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鑑定眼に自信あり?


 助言を欲しているかどうかを見極める方法についてお話させていただきます。
 結論から言って、分かりません。
 そんなものが分かっていれば、難度が高いということをクドクド書きません。

 そうは言っても、見極める方法は幾つかあります。
 ノベリストを例にすれば、個人のプロフィールや作品紹介を書く欄がありますから、そこに「上達したいので助言をください」なんてことが書いてあれば分かりますね。書いてなければ、判断材料となる情報はほぼありません。
 反対に「助言等は不要です」と書いてあっても分かりますが、そんなことを書いてあるプロフィールは見たことがありません。
 自己申告以外で見極めを行うには、個人的な交流を持つしかありません。
 見極めるのは容易ではありません。

 私事ですが「忌憚のない意見を言いあって良い作品に仕上げようぜ」という目的を持つ企画に参加していました。
 大変いい経験をさせていただいたわけですが、そういった企画にでも参加していない限り、多くの場合「相手が必要としているかどうかは分からない。分からないけれど助言を書く」という状況になってしまうということです。
 そこまでして助言を書く動機とはなんでしょうか。
 相手のやる気を削いてしまうかもしれないリスクを犯してまで行う必要があるのでしょうか。
 相手のためだという旗を掲げるかもしれませんが、求めていない相手に対してまで助言を行ってしまえば、それは相手のためではなく自己満足です。
 作者本人に届かなければ意味がない、そう主張されるかもしれません。
 確かにその通りです。作者本人が求めているのならば、作者本人に届かなければ意味がありません。それはつまり、求めていないのに届けても意味がないということでもあります。

 これを理解した上で、それでも批評コメント書き続けたいというのであれば、有料のプロ作品に対して行うと良いでしょう。お金という対価を払っているのですから、ある程度までは好き放題に言える権利があります。
 また、ノベリストにはコミュニティ機能がありますから、「辛口コメントします」のようなものを作成し、その参加者に対して行うようにするのも良いでしょう。「コメントをください」のようなコミュニティもあったと思います。
 それらが現在も活動されているのかどうかは分かりませんが、助言が欲しい作者の方や批評コメントをなさりたい方は、こういったコミュニティを探してみると良いでしょう。

 なければ作ると良いです。自分で作ることで、周囲の反応を直接感じることができるでしょう。


 次項は、どうしても批評コメントを書きたい、という場合についてのお話です。

作品名:コメントのススメ 作家名:村崎右近