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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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After Tragedy2~僕とキュオネの出会い~

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僕とキュオネとの出会い1


 僕とキュオネが出会ったのは、春の晴れた日の午後だった。
 当時の僕は、幼馴染のライの傍にいることに限界を感じていた。

「ユクス、いい加減帰ってきなさい!」
 ライは、僕が登っている桜の木の下で叫んでいる。
 気の強そうな太めの眉がぐっと吊り上っていて、少し怖い。

 ライは3日間、シー兄ちゃんが住んでいたこの忌み嫌われた場所に足を運んでは、僕に帰るようにと説得をしてくる。その危機迫った様子は、14年前の僕と似ている。ライは、僕がいなくなりそうな気がして怯えているのかも知れない…。大切な人に離れていかれることに対しての辛さは、僕は14年前に嫌という程に経験している。だから、明日もライがここに来ることが分かっていても、僕はここに居留まるだろう。ライから距離を空けるためにとった休暇なのに意味がない。でも、これが僕に出来る限界だ。

 僕は幼馴染の彼女のことが好きだ。
 完全に突き放すことが出来ない。

「…登るわ!」
「ライ、ちょっと待って!」
 僕の言葉も虚しく、ライは桜の木の前の石を踏み台して、登り始めた。木に登れば、さすがに彼女も諦めるだろうと思っていたが甘かった。桜の花びらが少し舞った。ライのお腹には、同じく僕の幼馴染にして親友で雇い主であるトイ・ラインの子供がいる。落ちたりしたら大変だ。