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四神倶楽部物語

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「悠太、おまえが玄武だなんて、これは実に目出度いよ」とまずは祝し、「それで四神倶楽部というのがあるのだけど、そのリーダーを、俺はやらされてんだよ。役回りは名誉あるアッシー、メッシー、ミツグ君なんだけどなあ。悠太、おまえは佳那瑠さんの脱皮の世話までした英雄だぜ、だから入会してくれないか?」と早速勧誘しました。
「先輩、光栄です。謹んで入会させてもらいますよ」
 悠太は京都の鞍馬山への旅で自分の運命に目覚めたのか、快諾をしてくれました。そして早速の提案をしてきました。

「龍斗さんが青龍で、ミッキッコちゃんが朱雀、佳那瑠さんは白虎で、そして私が玄武。同じ会社の同じフロアー、そこに四神の末裔たちがそろったのですよね。だから今夜、その四神倶楽部の発足会をやりませんか?」
 私は悠太の入会で百人力を得たような気分となりました。もちろんその提案に即乗りです。
「そうしよう悠太、どこか予約をしておいてくれないか」
「はいリーダー、任せておいて下さい」悠太は二つ返事です。やっぱり持つべき者は可愛い後輩ですよね。
 こうして私は、悠太の分も含めて少しお値段は高かったですが、フランス高級レストランでのセットランチ、それは充分満足なものとなったわけです。

 その夜、ささやかながらも四神倶楽部の発足会を持ちました。
 メンバーは、5月3日を越えて普通の時間に戻ってきた朱雀。そう、ミッキッコこと風早美月子。
 二人目は、今回無事に脱皮を果たした白虎の貴咲佳那瑠。
 三人目は、可愛いイケメン後輩、だがちょっと胡散臭い玄武の北森悠太。
 そして四人目は、ずっとミッキッコに憧れ、禁断の扉では佳那瑠にもうちょっとで危うい関係に陥りそうだった青龍。そう、私こと高瀬川龍斗です。


作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊