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四神倶楽部物語

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 ナノチューブのロープで張った結界、この聖域内にはカプセル、そしていろいろな機材に、インセノイドにアニマノイドたちもいます。また京都の秘密基地へと繋がる扉もあります。これからの私たちの四神倶楽部、きっと活動は基地内だけではなく外部が増えるでしょう。
 私たちはこの聖域ゾーンを外部基地第一号として残すことをすでに決めていました。もちろん今回働いてくれた蜂、鬼蜘蛛、カナリヤ、コウモリ、火の鳥、そして翼竜の花子、彼女たちも大事に温存します。

 しかし、問題は手狭です。一応樹海の中にあり人の目には付きにくいのですが、それは時間の問題です。いつかここは発見されるでしょう。

 こうして私たちは決断しました。未だ世間で発見されてない百鬼洞窟に移ろうと。
 まずその洞窟の入口に結界を張りました。そして洞窟内にいる土蜘蛛星人たちを地底奥底のマグマ溜まりの近くの空間へと追い込み、封じ込めてしまいました。そしてこちらへと侵入してこないように結界を張りました。

 しかしこのままでは、いくら悪行を働いてきた土蜘蛛星人でも、私たちが大量殺戮することになります。さてさてヤツらの扱いをどうしようかと迷いました。そこでやっぱり私たちは守り玉をかざし、守り神の麒麟さんに登場してもらったのです。

「お前たち、ようやったぞえ。土蜘蛛星人たちの処理じゃろが、そんなの簡単やんか、故郷のエリダヌス座のスパイダー星へ送り返しちゃれ」
 私たちはこの教示を受けてなるほどと思いました。そして魔鈴たちに頼み、宇宙貫通カプセルに順繰り乗せることにしました。もちろん費用は土蜘蛛星人の着払いです。

 こうして誘拐されていた四人の園児たち、そして運転手と保母さん、さらに若きリーダーの坂本氏を奪還することができました。また富士山の人為的な大噴火、その危惧を払拭することもできました。

 このようにして四神倶楽部の初仕事、まずは成功裏に終わり、本当に良かったです。


作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊