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四神倶楽部物語

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「じゃあ、これで決まりだ。日本を守るため、この大方針を邪魔するヤツらを徹底的に排除する、これで前へと進もう」私はリーダーとしてこう力強く結論付けました。
 これに「意義なーし!」と、みんな同意してくれました。そして、いつの間に運んできたのでしょうか、佳那瑠がグラスにワインを注ぎ手渡してくるじゃありませんか。佳那瑠はなんと手際の良いことでしょうか。

 しかし、それに誰も文句を付けません。それどころか、並々とグラスにワインを注いで、そして高々と上げて、まずは私からの「これで私たちの、自立と尊認のある社会の実現、それに向けての本格的な活動の開始よ。さあ、門出を祝して乾杯しましょ」と調子に乗ったご挨拶を一発。これを受けて一斉に声を上がりました。

「四神倶楽部の今後の活躍に、乾杯!」
 こうして私たちの本番の活動が開始したわけです。

 その日から四人は時間を見付けては、自分の部屋から扉を通って京都の秘密基地へと入って行き、そこで作動している様々なシステムの修得に励みました。
 コンピューターの使い方などわからないところもあったのですが、魔鈴とTV会議をしたり、また宇宙検索エンジン・四神王で調べたりして、一つ一つ理解していきました。お陰さまで努力の甲斐もあり、基地の使い方など随分と学習でき、自分たちのものとなっていきました。

 そんな日々の中で時は流れ、秘密基地に初めて入った日から3ヶ月の時が経ちました。そんな時期のことでした、世の中が急に騒がしくなってきたのです。
「龍斗、今日のニュース、観た?」
 ミッキッコが顔を曇らせています。私はもちろん知ってましたので、「ああ、四人の幼稚園児が誘拐されたのだろ」と答えました。

「そうなのよね、子供たちはどこへ行ってしまったのでしょう。神隠しだとも言われてるわ」と心配そうに首を傾げてます。


作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊