妄想クラブより バック・シート・ドール に愛をこめて
部屋も移るわ なるべく早く
別れなんて告げず
言い始めたら 余計なことを
きっといってしまう
ただ黙って鞄下げて出て行く女性の姿、口論になるといい思い出さえも消えることが辛いのでしょうか。そうですよね言え言うほど「あの時これしてあげた、あれしてあげたのに」しまいのは「金返せ!」にまでなっては愛もへったくれも無いです。
「のにがつくからぐちになる」といったのは相田みつお
「のに」というのは見返りを求めている言葉で、それは愛ではありません。よく心得ておきましょう。言いたいことがあれば弁護士を立てて言うか、黙って胸の奥に閉まっておくのが長い目で見ればそれさえも思い出となるものです、勉強になりますね。徹底的にいってバッサリ切るか、真綿で包んでそろっと置くか、あなたならどっち?
作品名:妄想クラブより バック・シート・ドール に愛をこめて 作家名:のすひろ