「舞台裏の仲間たち」 34~35
アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(35)
第二幕、第一章(9)ちひろという作家
いわさきちひろは、
子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家です。
モデルなしで10ヵ月と1歳のあかちゃんを描き分けるというほど、
その観察力とデッサン力を縦横に駆使をして、9,400点を超える作品のなかで
子どものあらゆる姿を描き出してみせました。
ちひろの作品は、母親として子育てをしながら、
子どもたちのスケッチを積み重ねることで生み出されてきたものです。
東洋の伝統的な水墨画の技法にも通じる、にじみやぼかしを生かした
独特な水彩画には、若き日に習熟した藤原行成流の書の影響なども
色濃くにじんでいます。
作品名:「舞台裏の仲間たち」 34~35 作家名:落合順平