「舞台裏の仲間たち」 34~35
信州は、いわさきちひろの両親の出身地です。
ちひろにとっては、幼い頃から親しんできた心のふるさとでもあります。
美術館のある松川村は、ちひろの両親が第二次世界大戦後に
開拓農民として暮らしていた村です。
安曇野の自然にとけこむように設計された建物は、
内藤廣氏の手によるもので、周囲には北アルプスを望む36500㎡の
安曇野ちひろ公園が広がっていて、清流の乳川(ちがわ)が脇を流れています。
ここはちひろの作品や、人生そのものにも出会える場所であるとともに、
世界の絵本画家の作品にも出会える、貴重な空間です。
第一展示室は、『ちひろの仕事』と命名されています。
ちひろの代表作とその原画を中心に、1年に4回のテーマを決め、
それぞれのちひろの仕事と作品が展示をされています。
第二展示室には、 『ちひろの人生』と名前がつけられています。
ちひろが誕生してから没するまでを、時系列に沿い、その人生において
重要であったと思われるいろいろな出来事などを追いながら
紹介をする部屋になっています。
素描やスケッチ、遺品などもたくさん展示されていて、ちひろの
全体的な人間像が浮き彫りにされています。
第三展示室には、世界の絵本画家 散逸しがちな絵本の原画を
保存するための、国際的なコレクションなどが数多く展示をされています。
アジア・ヨーロッパ・アメリカなど、国籍もさまざまな作家たちが
一堂に取り上げられています。
作品名:「舞台裏の仲間たち」 34~35 作家名:落合順平