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八方美人のすすめ 4月 2日 お遍路 追加

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書 類

よくある話
データー、データーとその書類を重んじるあまりデーターを取って書類にすることが目的となり手段と目的が摩り替わり仕事が次の仕事を生み、ついには廻らなくなる。
私の場合、転勤先で「俺が立て直す、やったらんかい」と思い暫くやった。ええ、午前八時には家を出て職場を出るのは午前二時。そうねえ3ヶ月は続けただろうか。
部下が4拠点に分かれ15人程、自分の顧客がいて、部下のレポート確認して本社へ出す書類作って、おまけに半期ごとの目標管理シート作成。パソコンなどない、あってもまだ黎明期の8ビット機、ワープロがようやく普及しだした頃の事。その頃でも自分でソフト組んで自動計算させ、毎月報告しコストや商品管理はやっていた。社内のみならず関係会社でやっていたのは私だけだったと思う。

本来信頼できるデーターというものは一つあればいいもの、何もそれぞればらばらの集計を元にあれこれ言った所で何か生まれるわけではないと考える私は、あまりに仕事量に悲鳴を上げて
「データーは本社のを使わせてください手元で集計しても無意味です」といったことがある。そうしたら
「本社と現場では数が合わないケースが良くあるので、現場のデーターで分析しなさい」などと関係上司がいう。今でもこの人、馬鹿なことをいうなと思っているがその様な人はどこにでも居る。それならそのデーターを現場とあわすのが先決だろう。それにそのデーターをリアルタイムで観察すれば次起きる問題は予見できる可能性が高い、それをするのは本来あなたたちの仕事のはずだ。にもかかわらずそれをせずに、さあ会議だ、書類だ、やれ何だかんだと意味が分からなかった。
もう辞めようと思った時には全部投げた、無責任なのは分かるがやったところで意味が無いし、自分の身は自分で守らせて頂だいた。
「私には出来るキャパはございません。申し訳無いですがその取り組みのレビュー報告はできません」会議で報告の番が廻っても「私は言うことはありません」
「それは来期、新しく来る責任者にお任せします」
それを辞める4ヶ月くらいは通した。そう、いい十二分にいい加減な人間です。
しかし結果はというと・・・社内コンテストはトップだった。
なぜか!?仕事の為の仕事をしていて本質を突いていないから。
つまり、やっているつもりになっているだけの事、みんな捨てる、削る勇気が無いだけのことだったのです。