心の中の雨の音(詩集)
乙女になって
ショートパンツから出ている膝小僧が
寒いなあと感じる初秋の朝に
ふと乙女になってみる
ならば
膝小娘が寒いというべきか
聞こえている歌に
ふと涙ぐんでみたりする
♪ああもう涙なんて涸れてしまった
明日からは身軽な私
風のように自由に生きるわ
独りぼっちも気楽なものさ
ああなんて身軽なわたし
ふわふわとふわふわと
ああなんて自由
誰にもあわなくていいし誰にもあえない
ああなんて独りぼっち
することの選択肢が山のようにある
ああなんて気楽
こんな詩もどきを書いてみたり
ふと我に返ったりもできる
作品名:心の中の雨の音(詩集) 作家名:伊達梁川