心の中の雨の音(詩集)
現代
電話に乗ってやってきた
縮む時間は難しい汗を出す
出すのは娯楽か悪い経験か
思い浮かぶ輝き濡れる瞳
もたらすものは異常に痛む心
変なのは現在だけか
駄目で済まない欲するくせ
やめる努力とは不思議な行動
休む仕事 秘密の外出は甘美
文明は失業者を増産しつづける
安易な文明とじゃまな進歩だけど
しばる伝統とてむなしい
飽食という犯罪
変わる身体
肥満というやさしい芸術
進化し続ける価値はあるのか
あれやらこれやら
無力化する身体に
走る服逃げる靴踊る帽子
作品名:心の中の雨の音(詩集) 作家名:伊達梁川